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【参考資料2-1】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)医科・外来編 (69 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》 |
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抗微生物薬適正使用の手引き
第四版
医科・外来編
重要な鑑別疾患(レッドフラッグ)
急性喉頭蓋炎の他、細菌性気管炎、喉頭異物、アレルギー性喉頭浮腫等切迫する
上気道閉塞をきたす疾患の除外が重要である。
閉塞が強いと、多呼吸、起坐呼吸、陥没呼吸、酸素飽和度の低下を伴うことがあ
り、sniffing position や tripod position 等の気道閉塞を回避するための姿勢をとること
がある(咽頭炎の項参照)。診察で児を啼泣させたり、舌圧子で喉頭を刺激したりす
ると、気道の閉塞症状が増悪することがあるため極力避けるようにする。原則、臨
床診断であり、頸部正面レントゲン検査でのペンシルサインの確認や側面レントゲ
ン撮影は必須ではないとされている 46。
鑑別診断のためには、異物誤飲のエピソードを聴取する。急性喉頭蓋炎の鑑別で
は、側面レントゲン像が有用なことがあるが、検査より気道確保を優先する 43。
鼻汁
咳嗽
犬吠様
発熱
日数
1 日目
図 6.
2 日目
3 日目
クループ症候群の自然経過
(iv) 治療方法
軽症では治療は必要ない。安静時に吸気性喘鳴が聴取される場合、喉頭の浮腫改
善目的でアドレナリン吸入やデキサメタゾン経口投与(0.15~0.6 mg/kg/回)を行う
20,47-49。発熱、咽頭痛等に対してアセトアミノフェン等の解熱鎮痛剤を適宜使用する。
加湿空気の吸入は効果がない 50,51。クループ症候群で気道の閉塞による呼吸不全は
稀であるが、切迫する気道閉塞症状がある場合は、気道確保を速やかに行う。
(v) 抗菌薬治療
クループ症候群のほとんどがウイルス性感染症であり、抗菌薬の適用はない 20,43,50。
一般的には 3 日以内に自然軽快する。ただし、急性喉頭蓋炎が疑われた時には、入
院して静注抗菌薬が必要であり、詳細は成書や学会ガイドラインを参照頂きたい
20,24。
69
第四版
医科・外来編
重要な鑑別疾患(レッドフラッグ)
急性喉頭蓋炎の他、細菌性気管炎、喉頭異物、アレルギー性喉頭浮腫等切迫する
上気道閉塞をきたす疾患の除外が重要である。
閉塞が強いと、多呼吸、起坐呼吸、陥没呼吸、酸素飽和度の低下を伴うことがあ
り、sniffing position や tripod position 等の気道閉塞を回避するための姿勢をとること
がある(咽頭炎の項参照)。診察で児を啼泣させたり、舌圧子で喉頭を刺激したりす
ると、気道の閉塞症状が増悪することがあるため極力避けるようにする。原則、臨
床診断であり、頸部正面レントゲン検査でのペンシルサインの確認や側面レントゲ
ン撮影は必須ではないとされている 46。
鑑別診断のためには、異物誤飲のエピソードを聴取する。急性喉頭蓋炎の鑑別で
は、側面レントゲン像が有用なことがあるが、検査より気道確保を優先する 43。
鼻汁
咳嗽
犬吠様
発熱
日数
1 日目
図 6.
2 日目
3 日目
クループ症候群の自然経過
(iv) 治療方法
軽症では治療は必要ない。安静時に吸気性喘鳴が聴取される場合、喉頭の浮腫改
善目的でアドレナリン吸入やデキサメタゾン経口投与(0.15~0.6 mg/kg/回)を行う
20,47-49。発熱、咽頭痛等に対してアセトアミノフェン等の解熱鎮痛剤を適宜使用する。
加湿空気の吸入は効果がない 50,51。クループ症候群で気道の閉塞による呼吸不全は
稀であるが、切迫する気道閉塞症状がある場合は、気道確保を速やかに行う。
(v) 抗菌薬治療
クループ症候群のほとんどがウイルス性感染症であり、抗菌薬の適用はない 20,43,50。
一般的には 3 日以内に自然軽快する。ただし、急性喉頭蓋炎が疑われた時には、入
院して静注抗菌薬が必要であり、詳細は成書や学会ガイドラインを参照頂きたい
20,24。
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