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【参考資料2-1】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)医科・外来編 (38 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

表 5.

第四版

医科・外来編

感染性の急性下痢症及び食中毒の主な原因食品及び潜伏期間
文献 98,101,105 を参考に作成

原因微生物










国内で報告されている主な原因食品

潜伏期間

セレウス菌
Bacillus cereus

穀類及びその加工品(焼飯類、米飯類、麺類等)

複合調理食品(弁当類、調理パン)等

1~2 時間

黄色ブドウ球菌
Staphylococcus aureus

にぎりめし、寿司、肉・卵・乳等の調理加工品
及び菓子類等

2~6 時間

ボツリヌス菌
Clostridium botulinum

缶詰、瓶詰、真空パック食品、レトルト類似品、
いずし等

18~36 時間

腸管毒素原性大腸菌
Enterotoxigenic E. coli

特定の食品なし(途上国への旅行者に見られる
旅行者下痢症の主要な原因菌)

12~72 時間

ノロウイルス
Norovirus

牡蠣等の二枚貝

12~48 時間

腸炎ビブリオ
Vibrio parahaemolyticus

魚介類(刺身、寿司、魚介加工品)

2~48 時間

エルシニア属菌
Yersinia enterocolitica

加工乳、汚染された水、生の豚肉から二次的に汚染
された食品

2~144 時間

ウェルシュ菌
Clostridium perfringens

カレー、シチュー及びパーティ・旅館での複合調理
食品

8~22 時間

サルモネラ属菌
Salmonella spp.

卵、食肉(牛レバー刺し、鶏肉)
、うなぎ、
すっぽん等

12~48 時間

腸管出血性大腸菌
Enterohemorrhagic E. coli

生や加熱不十分な牛肉

1~7 日間

カンピロバクター・ジェジュニ
Campylobacter jejuni

生や加熱不十分な鶏肉、バーベキュー・焼き肉、
牛レバー刺し

2~7 日間

(4) 治療方法
 急性下痢症に対しては、まずは水分摂取を励行した上で、基本的には対症療
法のみ行うことを推奨する。
成人の急性下痢症では、ウイルス性、細菌性に関わらず自然軽快することが多く、
脱水の予防を目的とした水分摂取の励行といった対症療法が重要と指摘されているエ
ラー! 参照元が見つかりません。,87

。バイタルサインや起立性低血圧の有無等により、脱水の程度

を評価し、補液の必要性を検討することや可能な限り経口で水分摂取を行うこと エラ
ー! 参照元が見つかりません。,87

、経口での水分摂取に際しては、糖分、ナトリウム、カリウム

等の電解質を含んだ飲料を摂取することが重要と指摘されている。重度脱水の乳幼
児や高齢者では、成分調整した経口補水液(Oral Rehydration Solution:ORS)が推
奨されているが、成人では、塩分含有量が少ない飲料の場合は適宜塩分摂取も必要
とされるものの、多くの場合、果物ジュースやスポーツドリンク等の摂取で十分と
されているエラー! 参照元が見つかりません。,107。
JAID/JSC、ACG の指針では、重症例又は海外渡航歴のある帰国者の急性下痢症
(渡航者下痢症)である場合を除いて抗菌薬投与は推奨されておらず エラー! 参照元が見つか

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