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【参考資料3-2】令和6年度終了の研究課題の成果の一覧 (57 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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No.
年度
研究課題名
研究事業名 研究代表者
専門的・学術的観点からの成果
臨床的観点からの成果
ガイドライン等の開発
その他行政的観点からの成果
その他のインパクト
開始 修了
神経変性疾患の
原因となるプリオ
ン様蛋白の家畜
219 における発現分
布および生物種
間伝達の調査研
究
220
飲料水中の有機
リン化合物の健
康影響評価に関
する研究
高機能なヒトiPS
細胞由来小腸上
皮細胞を用いた
221
ポリフェノール類
吸収評価系の構
築
222
食品含有・残留
化学物質のがん
悪性転化毒性評
価法の開発
4
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原著論文 その他の論 学会発表 特許(件
その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
(件数)
和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活
食品の安
全確保推
進研究
偶蹄目の動物では脳に高リン酸
食用家畜種を含む偶蹄目の動物
化Tauの蓄積が認められたが、
の脳において高リン酸化Tauが蓄
Amyloid-βの蓄積は観察されな
Chamber 積することを明らかにした。これま
かった。このことから、Amyloid-β
s James で脳における高リン酸化Tauの蓄
の蓄積とは関係なく加齢性に高リ
(チェン
積はヒトおよび一部の動物種のみ
本研究に関連するガイドライン等
ン酸化Tauが蓄積すると考えられ
バーズ
で報告されていた。本研究成果は
の開発は無い。
た。本知見は直接的に臨床に応
ジェーム
脳における高リン酸化Tauの蓄積
用されるものではないが、ヒトの
ズ)
が普遍的な現象であることを示し
神経変性疾患の病態解明におい
ており、専門的な学会にて反響が
て間接的に寄与すると考えられ
あった。
る。
食品の安
全確保推
進研究
飲料水中の有機リン化合物およ
び変化体の網羅的分析法を確立
し、汚染実態とヒト健康リスクを明
らかにした。研究成果は国際学術
誌の Chemosphere やScience of
the Total Environment (インパクト
徳村 雅弘
特になし。
ファクター=8.2)などに掲載され、
また、国内外の学会(国際会議:5
件、国内会議:21件)での発表に
より研究奨励賞や優秀発表賞な
どを計10件受賞し、学術的・社会
的意義が高く評価された。
食品の安
全確保推
進研究
我々は、ヒトiPS細胞由来小腸上
皮細胞オルガノイドとその単層膜
の作製技術の開発に成功した。こ
in vitro評価系の構築を目指した
れは、従来の腸管上皮細胞モデ
ため、臨床的観点からの成果に
ルよりも高い機能と汎用性を持っ
植山 由希
直接該当するものはない。しか
た細胞である。実際に、薬物代謝
子(鳥羽
し、今後、我々が開発した培養系 該当なし。
酵素やトランスポーターの活性を
由希子)
を用いた安全性評価が確立した
評価し、医薬品開発過程や食品
場合、食品由来の健康被害のリ
の安全性評価などへの実装が十
スク低下が期待される。
分に可能であることを示した。こ
れらの成果は、海外学術誌に掲
載された。
従来の腸管上皮細胞モデルより
も高い機能と汎用性を持ったヒト 薬物の動態評価に応用し、簡便・
iPS細胞由来小腸上皮細胞オル 迅速な医薬品開発へ貢献する高
ガノイドとその単層膜の作製技術 機能な腸管オルガノイドの作製に
の開発に成功した。今後、我々が 成功したことについて、プレスリ
開発した培養系を用いた安全性 リースを発表した(2024年3月1
評価が確立を行い、ガイドライン 日、ResOUに掲載)。
等への反映を目指したい。
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食品の安
全確保推
進研究
がん悪性転化形質に焦点をあて
た新たな評価系の構築基盤を確
立しただけでなく、乳がん細胞を
用いた低濃度化学物質曝露実験
により、悪性転化関連遺伝子の発
乳がん細胞を用いた低濃度化学
現変動を確認した。今後、細胞種
物質曝露実験により、変動が認め
やマーカー選定をさらに最適化
られた悪性転化関連遺伝子につ
芳賀 優弥 し、本評価系の感度を検討するこ
特記事項なし。
いて、患者データベースでも悪性
とで、がん悪性転化誘導性が未
転化と相関することを見出し、臨
知の化学物質に対する評価が可
床的意義が示唆された。
能となり、発がん性や遺伝毒性と
は異なる観点から食品含有化学
物質のリスク解析に資する科学的
基盤の整備につながると期待され
る。
特記事項なし。
日本薬学会関西支部にて成果を
発表し、多くの研究者と議論した。
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食用家畜種を含む偶蹄目の動物
の脳において高リン酸化Tauが蓄
積することを明らかにした。高リン
酸化Tauの蓄積は高齢個体に観 本研究に関連するその他の社会
察されたことから、一般に市場に 的インパクトは無い。
流通する年齢の個体については
伝達性のリスクは小さいと考えら
れた。
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飲料水中に含まれる有機リン化 本研究により、飲料水中の有機リ
本研究の成果は、国際誌
合物の一部は現行の水質基準で ン化合物の実態が明らかとなり、
『Science of The Total
は規制対象外であるが、本研究 現行の水質基準では対象外の物
Environment』などに掲載されてお
では健康リスクが直ちに高いとは 質についても濃度情報を得ること
り、学術界への波及効果が期待さ
考えにくいものの、検出頻度が高 ができた。多くの物質は直ちに健
れる。室内環境学会や環境化学
く注意喚起が望まれる物質が複 康リスクを示す濃度ではなかった
会での発表、サマースクールでの
数確認された。これを踏まえ、論 が、得られた知見は今後の濃度
高校生向け啓発、業界向け講演
文発表や学会報告を通じて情報 指針値の検討や水質ガイドライン
会に加え、研究室ホームページで
発信を行い、関連業界へのヒアリ 整備の基礎資料として活用可能
も成果を随時公開しており、一般
ング・情報提供も実施した。今後 である。さらに、飲料水の安全性
社会や関係機関への情報発信と
は自主的なガイドライン整備や行 が担保されていることを科学的に
社会的関心の向上に貢献してい
政的対応の参考となることが期待 示した点も、行政的に大きな意義
る。
される。
を有する。
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年度
研究課題名
研究事業名 研究代表者
専門的・学術的観点からの成果
臨床的観点からの成果
ガイドライン等の開発
その他行政的観点からの成果
その他のインパクト
開始 修了
神経変性疾患の
原因となるプリオ
ン様蛋白の家畜
219 における発現分
布および生物種
間伝達の調査研
究
220
飲料水中の有機
リン化合物の健
康影響評価に関
する研究
高機能なヒトiPS
細胞由来小腸上
皮細胞を用いた
221
ポリフェノール類
吸収評価系の構
築
222
食品含有・残留
化学物質のがん
悪性転化毒性評
価法の開発
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原著論文 その他の論 学会発表 特許(件
その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
(件数)
和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活
食品の安
全確保推
進研究
偶蹄目の動物では脳に高リン酸
食用家畜種を含む偶蹄目の動物
化Tauの蓄積が認められたが、
の脳において高リン酸化Tauが蓄
Amyloid-βの蓄積は観察されな
Chamber 積することを明らかにした。これま
かった。このことから、Amyloid-β
s James で脳における高リン酸化Tauの蓄
の蓄積とは関係なく加齢性に高リ
(チェン
積はヒトおよび一部の動物種のみ
本研究に関連するガイドライン等
ン酸化Tauが蓄積すると考えられ
バーズ
で報告されていた。本研究成果は
の開発は無い。
た。本知見は直接的に臨床に応
ジェーム
脳における高リン酸化Tauの蓄積
用されるものではないが、ヒトの
ズ)
が普遍的な現象であることを示し
神経変性疾患の病態解明におい
ており、専門的な学会にて反響が
て間接的に寄与すると考えられ
あった。
る。
食品の安
全確保推
進研究
飲料水中の有機リン化合物およ
び変化体の網羅的分析法を確立
し、汚染実態とヒト健康リスクを明
らかにした。研究成果は国際学術
誌の Chemosphere やScience of
the Total Environment (インパクト
徳村 雅弘
特になし。
ファクター=8.2)などに掲載され、
また、国内外の学会(国際会議:5
件、国内会議:21件)での発表に
より研究奨励賞や優秀発表賞な
どを計10件受賞し、学術的・社会
的意義が高く評価された。
食品の安
全確保推
進研究
我々は、ヒトiPS細胞由来小腸上
皮細胞オルガノイドとその単層膜
の作製技術の開発に成功した。こ
in vitro評価系の構築を目指した
れは、従来の腸管上皮細胞モデ
ため、臨床的観点からの成果に
ルよりも高い機能と汎用性を持っ
植山 由希
直接該当するものはない。しか
た細胞である。実際に、薬物代謝
子(鳥羽
し、今後、我々が開発した培養系 該当なし。
酵素やトランスポーターの活性を
由希子)
を用いた安全性評価が確立した
評価し、医薬品開発過程や食品
場合、食品由来の健康被害のリ
の安全性評価などへの実装が十
スク低下が期待される。
分に可能であることを示した。こ
れらの成果は、海外学術誌に掲
載された。
従来の腸管上皮細胞モデルより
も高い機能と汎用性を持ったヒト 薬物の動態評価に応用し、簡便・
iPS細胞由来小腸上皮細胞オル 迅速な医薬品開発へ貢献する高
ガノイドとその単層膜の作製技術 機能な腸管オルガノイドの作製に
の開発に成功した。今後、我々が 成功したことについて、プレスリ
開発した培養系を用いた安全性 リースを発表した(2024年3月1
評価が確立を行い、ガイドライン 日、ResOUに掲載)。
等への反映を目指したい。
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食品の安
全確保推
進研究
がん悪性転化形質に焦点をあて
た新たな評価系の構築基盤を確
立しただけでなく、乳がん細胞を
用いた低濃度化学物質曝露実験
により、悪性転化関連遺伝子の発
乳がん細胞を用いた低濃度化学
現変動を確認した。今後、細胞種
物質曝露実験により、変動が認め
やマーカー選定をさらに最適化
られた悪性転化関連遺伝子につ
芳賀 優弥 し、本評価系の感度を検討するこ
特記事項なし。
いて、患者データベースでも悪性
とで、がん悪性転化誘導性が未
転化と相関することを見出し、臨
知の化学物質に対する評価が可
床的意義が示唆された。
能となり、発がん性や遺伝毒性と
は異なる観点から食品含有化学
物質のリスク解析に資する科学的
基盤の整備につながると期待され
る。
特記事項なし。
日本薬学会関西支部にて成果を
発表し、多くの研究者と議論した。
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食用家畜種を含む偶蹄目の動物
の脳において高リン酸化Tauが蓄
積することを明らかにした。高リン
酸化Tauの蓄積は高齢個体に観 本研究に関連するその他の社会
察されたことから、一般に市場に 的インパクトは無い。
流通する年齢の個体については
伝達性のリスクは小さいと考えら
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飲料水中に含まれる有機リン化 本研究により、飲料水中の有機リ
本研究の成果は、国際誌
合物の一部は現行の水質基準で ン化合物の実態が明らかとなり、
『Science of The Total
は規制対象外であるが、本研究 現行の水質基準では対象外の物
Environment』などに掲載されてお
では健康リスクが直ちに高いとは 質についても濃度情報を得ること
り、学術界への波及効果が期待さ
考えにくいものの、検出頻度が高 ができた。多くの物質は直ちに健
れる。室内環境学会や環境化学
く注意喚起が望まれる物質が複 康リスクを示す濃度ではなかった
会での発表、サマースクールでの
数確認された。これを踏まえ、論 が、得られた知見は今後の濃度
高校生向け啓発、業界向け講演
文発表や学会報告を通じて情報 指針値の検討や水質ガイドライン
会に加え、研究室ホームページで
発信を行い、関連業界へのヒアリ 整備の基礎資料として活用可能
も成果を随時公開しており、一般
ング・情報提供も実施した。今後 である。さらに、飲料水の安全性
社会や関係機関への情報発信と
は自主的なガイドライン整備や行 が担保されていることを科学的に
社会的関心の向上に貢献してい
政的対応の参考となることが期待 示した点も、行政的に大きな意義
る。
される。
を有する。
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