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【参考資料3-2】令和6年度終了の研究課題の成果の一覧 (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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No.
年度
研究課題名
研究事業名 研究代表者
専門的・学術的観点からの成果
臨床的観点からの成果
ガイドライン等の開発
その他行政的観点からの成果
その他のインパクト
開始 修了
性行動異常を呈
する者の精神医
学的考察と認知
行動療法を含め
53 た介入方法の検
討及び性被害者
の心理的ストレ
ス対処に資する
実態調査
造血幹細胞移植
に用いる臍帯血
54
の品質管理に資
する研究
6
6
6
6
本研究は未開拓の領域に分け
性行動異常を呈する者に対する
入った基盤的研究であり、まだガ 性犯罪者に対する司法と医療の
国内の治療・ケアの実態を調査
国内の実態調査ならびに海外の イドラインの開発には至っていな 垣根を越えた連携体制の整備の
し、専門的治療を提供する人材及
先行研究レビューと実地視察調 い。現在、性行動異常を呈する者 必要性が明らかになった。具体的
び施設が希少であること、そして
査から、性行動異常を呈する者に や性嗜好障害に関する治療ガイド には、全国の精神保健福祉セン
性嗜好障害に対する治療方針が
性行動異常を呈する者に対する
対する治療・ケアを拡充させるた ラインで国内で広くコンセンサスが ターを中心に、法務省作成の地域
未確立であることが確認された。
国内の治療・ケアの実態を初めて
めに必要な要件として、①リスク 得られているものはないため、今 ガイドラインの利活用を推進し、同
医療観察法対象者に限れば、性
広く調査したこと、医療観察法の
評価に基づく治療・ケアの法的枠 後、その開発が必要である。他
時に地域での医療の受け皿作り
加害者には統合失調症圏が多い
性加害者には統合失調症圏が多
組みの整備、②その受皿となる地 方、法務省は性犯罪の再犯防止 も進めていくことが必要である。
ことが見出された。性犯罪被害者
いと見出したことなど、今後この領
域の機関や専門職の育成・配置、 に向けた地域ガイドラインをすで 性被害者支援に関しては、相談
支援に関する調査では、相談先と
域の研究の基盤になる成果が得
③司法・医療・福祉の連携体制の に公表しており、精神保健福祉セ 先として警察の役割の重要が浮
して警察の役割の重要性が示さ
られたインパクトは大きい。
確立、④これらを持続的に支える ンターを連絡先として記載してい き彫りになった。事件性を認知し
れた。これらはいずれも国内で初
治療側への財政的支援の必要性 るが、現場の実情は地域ガイドラ た段階から被害者支援にも配慮
めて明らかにされた知見であり、
が浮き彫りになった。
インがほとんど浸透していないこ する姿勢と具体的な支援システム
今後この領域の研究の基盤にな
とが判明し、既存のものの有効活 の拡充が求められる。
る成果が得られた。
用の必要性も明らかになった。
厚生労働
科学特別
研究
張 賢徳
厚生労働
科学特別
研究
国内の臍帯血バンクが臍帯血を
処理する環境の汚染度モニタリン
欧米は臍帯血ユニットを「バイオ
グが適切に実施され、清浄度が
医薬品、生物学的製剤」とみな
保たれていることを示した。各施
し、臍帯血バンクに当局からの監
設内SOPも若干の修正点を除き、
査・施設認定を必須としている。
ほぼ適切に実行されている実態
今回日本の臍帯血バンクの環境
が明らかとなった。日本の臍帯血
清浄度が基準を満たしていた結
移植は世界で最も実施件数が多
果から、高額な初期・維持費用を ガイドライン等の開発は予定しな
内田 直之 く、成績が良好であり、最も成功し
特になし。
要する施設認定は直ちに必要で い。
ている公的バンク事業といえ、定
はないと考えられた。今後日本の
期的な有識者を交えた意見交換
臍帯血ユニットのグローバル化や
とリスクマネージメントを実施する
臍帯血移植成績の正当な評価を
ことは勧められるが、欧米ほどの
目指すなら、海外基準にも見合う
厳密な基準や施設認定は必須で
具体的な内容の指針の作成が必
はないといえる。今後国内の法規
要になると考えられた。
や省令、指針の改正に合わせて、
適宜更新する必要がある。
0
0
0
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移植に用いる臍帯血が安全な環
境で処理されていることが示さ
れ、本邦での継続的な臍帯血の
安全供給が可能であることを示し
た。特許出願、一般への普及・啓
発活動等は予定しない。
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オールジャパン
での脳死移植に
おける恒温機械
灌流の臨床実装
6
6
厚生労働
科学特別
研究
本研究を通じて、恒温機械灌流
(NMP)を国内に導入する際に必
本研究は、移植医療における恒
本研究を通じて、本邦における恒 NMP導入により、従来の夜間・休 要となる標準的な手技や管理方 本研究は、外科医の働き方改革
温機械灌流(NMP)の導入という
温機械灌流の多施設共同臨床研 日集中の手術体制から日中の定 法の整理が進められている。欧米 に即応する移植医療制度の改善
技術的意義にとどまらず、我が国
究体制が構築され、欧米の標準と 時手術への移行が可能となり、移 での運用実績を参考にしつつ、日 に直結する成果を有している。さ
の医療提供体制全体にも幅広い
は異なる国内適応基準・プロト
植外科医をはじめとする医療従事 本独自の臓器摘出法や手術体制 らに、国内における新規医療機器
波及効果をもたらす可能性があ
コールが検討される意義は大き 者の勤務環境が大幅に改善され に適合したプロトコールの整備が 導入プロセスのモデルケースとな
る。NMPの導入により移植手術の
い。灌流中の機能評価指標として る。また、適応拡大によりマージ 必要であり、今回の臨床研究では り得るとともに、保険制度におけ
計画性が向上し、手術室や集中
吉住 朋晴 FMNを含む新たなバイオマーカー ナルドナーの活用が促進され、待 その基礎となる具体的な技術手 る新規技術の評価基準策定に資
治療室の効率的な運用が可能と
の有用性検討が進み、肝グラフト 機リスト上の公平な臓器配分が実 順が蓄積されつつある。特に、灌 するエビデンスが得られる可能性
なることで、病院全体の医療資源
評価法の標準化が期待される。ま 現しうる。さらに、灌流中の機能評 流中の人員配置や灌流操作に関 が高い。将来的には、移植医療全
の最適化にも寄与する。また、臓
た、学会アドホック委員会での議 価に基づく移植実施の可否判断 連する実務的指針が整理されて 体の医療提供体制や国家的移植
器搬送体制や移植コーディネー
論と併せ、国際標準と整合性を保 が可能となることで、移植後のグ きている。今後は、日本移植学会 戦略の立案に対する基盤情報と
ション業務の柔軟化が進むこと
ちつつ日本型の安全基準を確立 ラフト不全や合併症の低減につな などの学会組織とも連携し、国内 しても活用されることが期待され
で、移植医療の実施体制全般の
する基盤が整備されつつある。
がることが期待される。
におけるNMPの導入ガイドライン る。
合理化が期待できる。
や診療指針として発展させていく
ことが期待される。
バイオ後続品の
有効性・安全性
をリアルワールド
56
で体系的に評価
するシステムの
確立
6
6
厚生労働
科学特別
研究
岩上 将夫
55
バイオ後続品の有効性・安全性を バイオ後続品の有効性・安全性を
リアルワールドで体系的に評価す リアルワールドで体系的に評価す
特になし
るシステムの確立に向けた話し合 るシステムの確立に向けた話し合
いと課題の整理を行った。
いと課題の整理を行った。
バイオ後続品の有効性・安全性を バイオ後続品の有効性・安全性を
リアルワールドで体系的に評価す リアルワールドで体系的に評価す
るシステムの確立に向けた話し合 るシステムの確立に向けた話し合
いと課題の整理を行った。
いと課題の整理を行った。
15
原著論文 その他の論 学会発表 特許(件
その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
(件数)
和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活
年度
研究課題名
研究事業名 研究代表者
専門的・学術的観点からの成果
臨床的観点からの成果
ガイドライン等の開発
その他行政的観点からの成果
その他のインパクト
開始 修了
性行動異常を呈
する者の精神医
学的考察と認知
行動療法を含め
53 た介入方法の検
討及び性被害者
の心理的ストレ
ス対処に資する
実態調査
造血幹細胞移植
に用いる臍帯血
54
の品質管理に資
する研究
6
6
6
6
本研究は未開拓の領域に分け
性行動異常を呈する者に対する
入った基盤的研究であり、まだガ 性犯罪者に対する司法と医療の
国内の治療・ケアの実態を調査
国内の実態調査ならびに海外の イドラインの開発には至っていな 垣根を越えた連携体制の整備の
し、専門的治療を提供する人材及
先行研究レビューと実地視察調 い。現在、性行動異常を呈する者 必要性が明らかになった。具体的
び施設が希少であること、そして
査から、性行動異常を呈する者に や性嗜好障害に関する治療ガイド には、全国の精神保健福祉セン
性嗜好障害に対する治療方針が
性行動異常を呈する者に対する
対する治療・ケアを拡充させるた ラインで国内で広くコンセンサスが ターを中心に、法務省作成の地域
未確立であることが確認された。
国内の治療・ケアの実態を初めて
めに必要な要件として、①リスク 得られているものはないため、今 ガイドラインの利活用を推進し、同
医療観察法対象者に限れば、性
広く調査したこと、医療観察法の
評価に基づく治療・ケアの法的枠 後、その開発が必要である。他
時に地域での医療の受け皿作り
加害者には統合失調症圏が多い
性加害者には統合失調症圏が多
組みの整備、②その受皿となる地 方、法務省は性犯罪の再犯防止 も進めていくことが必要である。
ことが見出された。性犯罪被害者
いと見出したことなど、今後この領
域の機関や専門職の育成・配置、 に向けた地域ガイドラインをすで 性被害者支援に関しては、相談
支援に関する調査では、相談先と
域の研究の基盤になる成果が得
③司法・医療・福祉の連携体制の に公表しており、精神保健福祉セ 先として警察の役割の重要が浮
して警察の役割の重要性が示さ
られたインパクトは大きい。
確立、④これらを持続的に支える ンターを連絡先として記載してい き彫りになった。事件性を認知し
れた。これらはいずれも国内で初
治療側への財政的支援の必要性 るが、現場の実情は地域ガイドラ た段階から被害者支援にも配慮
めて明らかにされた知見であり、
が浮き彫りになった。
インがほとんど浸透していないこ する姿勢と具体的な支援システム
今後この領域の研究の基盤にな
とが判明し、既存のものの有効活 の拡充が求められる。
る成果が得られた。
用の必要性も明らかになった。
厚生労働
科学特別
研究
張 賢徳
厚生労働
科学特別
研究
国内の臍帯血バンクが臍帯血を
処理する環境の汚染度モニタリン
欧米は臍帯血ユニットを「バイオ
グが適切に実施され、清浄度が
医薬品、生物学的製剤」とみな
保たれていることを示した。各施
し、臍帯血バンクに当局からの監
設内SOPも若干の修正点を除き、
査・施設認定を必須としている。
ほぼ適切に実行されている実態
今回日本の臍帯血バンクの環境
が明らかとなった。日本の臍帯血
清浄度が基準を満たしていた結
移植は世界で最も実施件数が多
果から、高額な初期・維持費用を ガイドライン等の開発は予定しな
内田 直之 く、成績が良好であり、最も成功し
特になし。
要する施設認定は直ちに必要で い。
ている公的バンク事業といえ、定
はないと考えられた。今後日本の
期的な有識者を交えた意見交換
臍帯血ユニットのグローバル化や
とリスクマネージメントを実施する
臍帯血移植成績の正当な評価を
ことは勧められるが、欧米ほどの
目指すなら、海外基準にも見合う
厳密な基準や施設認定は必須で
具体的な内容の指針の作成が必
はないといえる。今後国内の法規
要になると考えられた。
や省令、指針の改正に合わせて、
適宜更新する必要がある。
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での脳死移植に
おける恒温機械
灌流の臨床実装
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厚生労働
科学特別
研究
本研究を通じて、恒温機械灌流
(NMP)を国内に導入する際に必
本研究は、移植医療における恒
本研究を通じて、本邦における恒 NMP導入により、従来の夜間・休 要となる標準的な手技や管理方 本研究は、外科医の働き方改革
温機械灌流(NMP)の導入という
温機械灌流の多施設共同臨床研 日集中の手術体制から日中の定 法の整理が進められている。欧米 に即応する移植医療制度の改善
技術的意義にとどまらず、我が国
究体制が構築され、欧米の標準と 時手術への移行が可能となり、移 での運用実績を参考にしつつ、日 に直結する成果を有している。さ
の医療提供体制全体にも幅広い
は異なる国内適応基準・プロト
植外科医をはじめとする医療従事 本独自の臓器摘出法や手術体制 らに、国内における新規医療機器
波及効果をもたらす可能性があ
コールが検討される意義は大き 者の勤務環境が大幅に改善され に適合したプロトコールの整備が 導入プロセスのモデルケースとな
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い。灌流中の機能評価指標として る。また、適応拡大によりマージ 必要であり、今回の臨床研究では り得るとともに、保険制度におけ
計画性が向上し、手術室や集中
吉住 朋晴 FMNを含む新たなバイオマーカー ナルドナーの活用が促進され、待 その基礎となる具体的な技術手 る新規技術の評価基準策定に資
治療室の効率的な運用が可能と
の有用性検討が進み、肝グラフト 機リスト上の公平な臓器配分が実 順が蓄積されつつある。特に、灌 するエビデンスが得られる可能性
なることで、病院全体の医療資源
評価法の標準化が期待される。ま 現しうる。さらに、灌流中の機能評 流中の人員配置や灌流操作に関 が高い。将来的には、移植医療全
の最適化にも寄与する。また、臓
た、学会アドホック委員会での議 価に基づく移植実施の可否判断 連する実務的指針が整理されて 体の医療提供体制や国家的移植
器搬送体制や移植コーディネー
論と併せ、国際標準と整合性を保 が可能となることで、移植後のグ きている。今後は、日本移植学会 戦略の立案に対する基盤情報と
ション業務の柔軟化が進むこと
ちつつ日本型の安全基準を確立 ラフト不全や合併症の低減につな などの学会組織とも連携し、国内 しても活用されることが期待され
で、移植医療の実施体制全般の
する基盤が整備されつつある。
がることが期待される。
におけるNMPの導入ガイドライン る。
合理化が期待できる。
や診療指針として発展させていく
ことが期待される。
バイオ後続品の
有効性・安全性
をリアルワールド
56
で体系的に評価
するシステムの
確立
6
6
厚生労働
科学特別
研究
岩上 将夫
55
バイオ後続品の有効性・安全性を バイオ後続品の有効性・安全性を
リアルワールドで体系的に評価す リアルワールドで体系的に評価す
特になし
るシステムの確立に向けた話し合 るシステムの確立に向けた話し合
いと課題の整理を行った。
いと課題の整理を行った。
バイオ後続品の有効性・安全性を バイオ後続品の有効性・安全性を
リアルワールドで体系的に評価す リアルワールドで体系的に評価す
るシステムの確立に向けた話し合 るシステムの確立に向けた話し合
いと課題の整理を行った。
いと課題の整理を行った。
15
原著論文 その他の論 学会発表 特許(件
その他
(件数) 文等(件数) (件数)
数)
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和文 英文等
和文 英文等
国内 国際 出願 取得 施策への反映
普及・啓発活