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提案書21(4001頁~4203頁) (85 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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研究結果

長時間脳波記録により、非けいれん性てんかん重積状態の診断が約3倍向上させるとの報告がある。米国臨床神経生理学会
では、集中治療下の意識障害患者における長時間脳波記録は、てんかん重積や脳虚血の検出と治療評価、昏睡療法や心肺蘇
生患者の機能予測に有用で、通常臨床で用いるべきと勧告している。
6

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

年間対象患者数(人)

約8,000人

国内年間実施回数(回)

約8,000回

日本臨床神経生理学会監修:改訂臨床脳波検査基準2002
第3部 緊急症例・意識障害例(ICUモニタリングを含む)の脳波検

日本臨床神経生理学会:デジタル脳波の記録・判読指針2015年
※現在、日本臨床神経生理学会でICU脳波判読ガイドライン作成中
欧州集中治療学会
米国集中治療学会

⑥普及性

※患者数及び実施回数の推定根拠等

脳卒中約100万人のうち高度の意識障害を呈する5%の5万人、重症頭部外傷約4万人のうち高度の意識障害を呈するもの
25%の1万人、てんかん重積(非けいれん性を含む)患者の2万人を合計して、約8万人と推測される。このうち、本検査を
実施できる設備と人材を備えた施設に入院できる患者が1割とすれば、約8,000人が対象と推定される。

⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

米国臨床神経生理学会では、中枢神経系疾患や意識障害を有する患者で集中治療が必要な場合、全例で長時間脳波を実施す
べきと提言している。実際には、長時間脳波を判読できる専門医が24時間体制で常勤していることが、検査数決定する最大
要因になっている。

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)

ICUを有し、救急医療に習熟しかつ脳波を判読できる脳神経内科、小児神経科、集中治療科または脳神経外科で24時間カ
メラ付きデジタル脳波計につて24時間体制で測定できる施設

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)

医師の条件は、救急医療に習熟し、かつ脳波を判読できる臨床神経生理学会認定脳波専門医をもつ脳神経内科医、小児神経
科医、集中治療医または脳神経外科医とする。これらの医師の経験年数は5年以上とする。看護師は通常の集中治療室と同
じ条件であること。脳波検査を実施できる臨床検査技師が24時間体制で勤務している施設であること。

その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

日本臨床神経生理学会が作成した「改訂臨床脳波検査基準2002」に準ずる

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

脳波・脳波モニタリング検査の検査施行自体は保険収載されており、安全性は確立されている。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

脳波・脳波モニタリングの検査施行自体は保険収載されており、倫理性・社会的妥当性は確立されている。



妥当と思われる診療報酬の区分
⑩希望する診療
報酬上の取扱い

点数(1点10円)

3,600点(24時間につき。5日間を限度とする。)

その根拠

脳波検査(D235)が1回につき600点であり、24時間の連続モニタである点を考慮して検査そのものの点数を1,200点とし
た。記録した脳波は24時間体制で医師によるリアルタイムの判読が必要であり、医師の深夜勤務の相当額として2,400点を
加えた。

区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)



番号

E200, E202

技術名

コンピュータ断層撮影(CT撮影)、磁気共鳴コンピュータ断層撮影(MRI撮影)

具体的な内容

コンピュータ断層撮影(1回580点)、磁気共鳴コンピュータ断層撮影(1.5テスラ以上3.0テスラ未満で1回1,330点)を各1
回ずつ減らすことができる。
減(-)

プラスマイナス

予想影響額

画像検査

予想影響額(円)

184,100円

その根拠

早期診断し、治療介入できるため、在院日数が減ることが予想される。
画像診断の件数が減ることが期待される。

備考

特になし

⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
脳波計
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況

※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

1)収載されている

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

米国では「技師または看護師の常時監視下に、てんかん発作波をポータブルのデジタル脳波でモニターした場合、24時間毎
の料金(CPT Code #95956)」が $1669.34(約20万円)である。年齢制限なし。資料
(http://www.natus.com/documents/Neurology%20Diagnostics%20EEG%202014.pdf)

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

d. 届出はしていない

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