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提案書21(4001頁~4203頁) (62 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

734201

がんゲノムプロファイリング検査

日本臨床腫瘍学会

【技術の概要】
固形腫瘍の腫瘍組織又は血液を検体とし、100以上のがん関連遺伝子の変異
等を検出するがんゲノムプロファイリング検査で、腫瘍含有率評価・解析・
解析結果(ゲノム情報)と臨床情報のがんゲノム情報管理センター(CCAT)への情報提供、エキスパートパネルの実施により、遺伝子変異情報か
らそれらの変異に対する薬剤や臨床試験の有無などを評価する診断技術
がん遺伝子パネル検査
プロファイリング検査
(CGP)
コンパニオン診断
(CDx)

がん遺伝子パネル検査には、「プロファイリング検査」
と「コンパニオン診断」の2つの機能がある。
●「プロファイリング検査」を実施した場合、「D00619:がんゲノムプロファイリング検査:44,000点」を
算定し、専門家によるエキスパートパネルでの結果を説
明した場合、「B011-5:がんゲノムプロファイリング
評価提供料:12,000点」が算定できる。
●「コンパニオン診断」を実施した場合は、個別の遺伝
子に対するコンパニオン診断料(D004-2, D006-18,
D006-27, 2100点〜20200点)のみが算定できる。

【対象疾患】

標準治療がない、または標準治療が終了した固形癌患者

【本提案の要点】
○ がん遺伝子パネル検査の実施タイミングの適正化
→標準治療終了後から標準治療開始前に実施可能にする。
○ 標準治療開始前に実施する際、「プロファイリング検査」と 「コンパニ
オン診断」を分けずに算定する。
→個別コンパニオン診断との重複を避けることによる医療費削減に貢献。
○ エキスパートパネルを実施できる施設を増やす(局長通知)。

【本提案による医療費への影響】
減額分 約51.4億円 (検査費用 約11.1億円+社会保険料収入 約40.3億円)
増額分 約41.8億円 (56万円[診療報酬]x8,000人[増加分] )

0

【既存の適用との比較】【有効性及び診療報酬上の取扱い】
現状

20

40

60 (億円)

総じて、約6.6億円の減額になり、医療費への影響はない。
本提案

対象

標準治療がない、または標準治療が終了した固形癌患者

固形癌患者(初回治療開始前)*実施タイミングの条件の撤廃

回数

生涯一人につき1回

生涯一人につき1回(将来的には複数回実施も検討必要)

有効性・課題

臓器機能の低下、全身状態の悪化、薬剤耐性の出現、適応外使用のため、 全身状態および臓器機能も保たれていること、コンパニオン診断が有効に
治療につながる割合は9.4%と限定的(第4回がんゲノム医療中核拠点病
使えるため治療につながる割合は19.8%以上に向上する(第146回先進
院等の指定に関する検討会資料)
医療技術審査部会)
治療機会を逸する患者の不利益に直結

適切なタイミングで適切な治療を提供できる精密医療に貢献

診療報酬上の
取扱い1

コンパニオン診断を実施した場合、コンパニオン診断として(D004-2,
D006-18, D006-27:2,100点〜20,2000点)のみ算定可能で、検
査費用(約46万円、税込み)との差額が大きく病院の持ち出しになる。

初回治療開始前にがん遺伝子パネル検査を実施し、「D006-19:がんゲ
ノムプロファイリング検査:44,000点」を算定。がん遺伝子パネル検査
に搭載されるコンパニオン診断料は算定しない

診療報酬上の
取扱い2

標準治療終了後に専門家によるエキスパートパネルを開催し、その結果
を患者に説明した場合、「B011-5:がんゲノムプロファイリング評価
提供料:12,000点」を算定する
4062

「標準治療終了後」の条件を無くし、専門家によるエキスパートパネルを
開催し、その結果を患者に説明した場合、「B011-5:がんゲノムプロ
ファイリング評価提供料:12,000点」を算定する