よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書21(4001頁~4203頁) (174 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

741101
認知機能・生活機能質問票(DASC-8)を用いた高齢者糖尿病管理目標値の設定と管理
日本老年医学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

38その他(診療科名を右の空欄に記載する。)

老年内科

06糖尿病内科
関連する診療科(2つまで)
01内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医

療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
令和4年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
認知機能・生活機能質問票(DASC-8)を用いた高齢者糖尿病管理目標値の設定と管理
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する


追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
文字数: 117
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

文字数: 295

当該外来患者にて高齢者総合機能評価の一環として認知機能とADLの評価に基づいて、適正な血糖管理目標を設定し、低血
糖を防ぐための薬剤の見直しやポリファーマシー対策などを含む総合的な対策を行った場合に、6カ月間に1回を限度とし
て算定する。
75歳以上の外来糖尿病患者
認知機能障害やADL低下を伴った高齢糖尿病患者が増加している。こうした患者は重症低血糖をきたしやすく、さらに認知
症やADL低下を招く。従って、「高齢者糖尿病診療ガイドライン2023」でも高齢者では認知機能やADLなどの評価に基づいた
血糖管理目標を設定している。しかし、外来診療で従来の複数の認知機能やADLの検査を実施することは困難である。認
知・生活機能質問票(DASC-8)はこれらを同時にかつ的確に評価できる。DASC-8は認知機能やADLの評価に基づいた適正な
血糖管理目標を設定し、低血糖を減らすだけでなく、フレイル予防、認知症の早期発見、減薬などの治療の単純化の対策に
も利用できる。

【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

75歳以上でADL低下や認知機能障害が疑われる外来糖尿病患者

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

1. 当該外来患者のADLと認知機能についてDASC-8を用いて評価する。2. DASC-8の結果に基づいて、高齢者糖尿病の管理目
標(上記ガイドライン)に示されているカテゴリー分類Ⅰ(10点以下;認知機能正常かつADL自立)、Ⅱ(11~16点;軽度
認知障害~軽度認知症または手段的ADL低下、基本的ADL自立)、Ⅲ(17点以上;中等度以上の認知症または基本的ADL低下ま
たは多くの併存疾患や機能障害)のいずれかに分類する。4. カテゴリー分類と使用薬剤に基づき、ヘモグロビンA1cの目標
値を設定する。5. 併せて生活指導、薬物療法の見直し等も行い、これらの結果をDASC-8の結果とともに診療録に記録す
る。6. 以上の評価と指導は必要に応じて随時行うことが推奨されるが、6カ月に1回を限度として算定する。

③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)

区分



番号

B000

医療技術名

特定疾患療養管理料

既存の治療法・検査法等の内容

特定疾患療養管理料は、生活習慣病等の厚生労働大臣が別に定める疾患を主病とする患者について、200床未満の医療機関
において、プライマリケア機能を担う地域のかかりつけ医師が計画的に療養上の管理を行うことを評価したものであり、治
療計画に基づき、服薬、運動、栄養等の療養上の管理を行った場合に、月2回に限り算定するものである。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

研究結果

上記の特定疾患療養管理料は高齢者に特化したものではなく、75歳以上の複雑な高齢者糖尿病における効果に関するエビデ
ンスは乏しい。DASC-8は外来診療でも簡易に認知機能とADLを評価し、高齢者の血糖コントロール目標設定のための3つの
カテゴリー分類を良好な感度、特異度で行うことができる。また、カテゴリーが進むにつれて、認知症、フレイル、低栄
養、服薬アドヒアランス低下の頻度が大きくなり、死亡リスクが大きくなることが示されている(参考文献3)。申請技術
は、「高齢糖尿病患者について、地域のかかりつけ医師がDASC-8によりカテゴリー分類を行って血糖管理目標を設定し、
低血糖予防(今回の新たな追加エビデンス、参考文献5)、フレイル予防の食事・運動療法、服薬アドヒアランス低下に対
する治療の単純化、社会参加などの対策を立て、実施する高齢者総合機能評価(CGA)のツールの一つである、DASC-8でカテ
ゴリー分類を行い、栄養、運動、服薬、注射等の療養上の管理を行った場合に、6カ月に1回を限度として算定するもの」
であり、高齢糖尿病患者において、より的確かつ安全性が高い方法である。
DASC-8は、従来の総合機能検査(MMSE、Lawton IADL、Barthel Index)を基準としてROC解析を行うと、高齢者の血糖コン
トロール目標設定のための3つのカテゴリー分類を良好な感度、特異度で行うことができる妥当な評価法であることが証明
された(参考文献1)

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

1b
ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

4174

高齢者糖尿病診療ガイドライン2023(日本老年医学会・日本糖尿
病学会)から記載あり