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提案書21(4001頁~4203頁) (159 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

739102

提案される医療技術名

細菌培養同定検査

申請団体名

日本臨床微生物学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

血液

直接感受性試験

08感染症内科
35臨床検査科

関連する診療科(2つまで)
32救急科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の

提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する


リストから選択

有無をリストから選択

追加のエビデンスの有無

提案される医療技術の概要
(200字以内)

血液培養陽性となった培養ボトルから直接法による薬剤感受性試験(寒天平板培地に直接ボトル内容液を塗布し、ディスク
法によって行われる薬剤感受性試験)を実施して暫定報告し、迅速に抗菌薬選択の適正化をはかる。

文字数: 100
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

菌血症を伴う感染症:市中感染症では感染性心内膜炎、急性腎盂腎炎、急性化膿性胆管炎・胆嚢炎、重症皮膚軟部組織感染
症、髄膜炎など。医療関連感染症ではカテーテル関連血流感染症、カテーテル関連尿路感染症、術後創部感染症など。

血液培養陽性検体に対してまず直接法による暫定的な薬剤感受性試験を実施することは、血液培養が陽性となった重症感染
症例に対して迅速な有効な抗菌薬治療開が行われるために有用である(参考文献1)。日本の臨床検査室の多くが準拠してい
る米国臨床検査標準化機構(CLSI)(参考文献2)および欧州臨床微生物学会(参考文献3)でも標準的方法と判定基準を示
している。直接法による薬剤感受性試験の追加実施は赤字となるため、その有用性が知られているにもかかわらず国内での
普及を困難にしているため、血液培養に直接法による薬剤感受性試験を追加実施した場合には、通常の薬剤感受性試験と同
等の点数の算定が必要である。

文字数: 293
【評価項目】

①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

菌血症を伴う疾患として、市中感染症であれは感染性心内膜炎、急性腎盂腎炎、急性化膿性胆管炎・胆嚢炎、重症皮膚軟部
組織感染症、髄膜炎等が挙げられる。医療関連感染症では、カテーテル関連血流感染症、カテーテル関連尿路感染症、術後
創部感染症など、その多くが菌血症を伴う。いずれも迅速かつ的確な診断と治療の開始が求められる病態である。

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

血液培養陽性となった培養ボトルから直接法による薬剤感受性試験(寒天平板培地に直接ボトル内容液を塗布し、ディスク
法によって行われる薬剤感受性試験)を実施して暫定報告を行う。1日以内に結果が得られるため、有効な抗菌薬がより早
期から選択できる。同時に以下③に示す従来の同定感受性試験も実施され、使用する抗菌薬を最終的に確定する。血液培養
が陽性となった培養ボトル全てが対象となり得るため、その実施頻度は各施設の血液培養陽性検体数による。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号

018

医療技術名

細菌培養同定検査

既存の治療法・検査法等の内容

血液の細菌培養同定検査においては、血液培養ボトルから陽性反応が出た際、内容液をさらに平板寒天培地等でおよそ1日
培養して原因菌を分離し、さらに自動機器等でおよそ1日培養して微生物名同定試験と抗菌薬感受性試験を実施する。血液
培養陽性の反応を検出してから同定感受性試験結果が確定するまで数日を要するのが一般的である。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

研究結果

3
血液

穿刺液

ディスク法による薬剤性感受性試験は簡便な方法であるが、血液培養陽性となったボトルの内容液を直接用いる試験は新規
方法と言える。直接薬剤感受性試験実施と専門家からの推奨を組み合わせることにより、従来法のみの場合と比較し、血液
培養陽性例に対し有効な抗菌薬投与が開始されるまでの期間の有意な短縮が複数報告されている(参考文献1)
Buehler SS, Madison B, Snyder SR, Derzon JH, et al.Clin Microbiol Rev 2016;29:59–103.(Table 5,6, Figure 5)
4

ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

4159

Clinical Laboratory Standards Institute M100-Ed32,
Europian Committee on Antimicrobial Susceptibility Testing