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市町村国保と全国健康保険協会(協会けんぽ)が共同して進める健康づくりモデル事業報告書 (69 ページ)

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出典情報 市町村国保と全国健康保険協会(協会けんぽ)が共同して進める健康づくりモデル事業報告書(10/10)《国民健康保険中央会、全国健康保険協会》
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3.モデル事業に当たって設定したねらいと達成できたこと
当初設定したねらい

期待される
成果

モデル事業を通じての達成状況

将来的に市町村、都道府
県単位での医療費適正化
を目指した効果的‧効率
的なデータの連携や活用
のあり方等を検討

柱2「市町村国保と協会けん
ぽのデータを連携した分析‧
活用の推進」

(達成できたこと)
 公表されているNDBオープンデータを活用したり、市町村国保と協会けんぽの保有するデー
タなどを持ち寄り、市町村国保と協会けんぽの構造の違いの比較や共通リスクを確認するな
ど、地域の健康課題の把握を行うことができた。
 双方のデータを合算してカバー率を高めたデータを共同で分析することができた。

地域の健康課題の把握か
ら、地域及び職域におけ
る、ハイリスクアプロー
チ‧ポピュレーションア
プローチ等の事業を通じ
て、中長期的な効果検証
のあり方を検討

柱5「市町村が協会けんぽと
の共同(協働)事業に関わる
ことによる市町村国保への好
影響の確認」

(達成できたこと)
 市町村国保と協会けんぽのデータを統合して、健診項目のリスクについて自治体の標準化該
当比を算出する(都道府県内における自治体のリスク度合いの評価)検証を行うことができ
た。これを経年的に行うことで、地域の健康状況の傾向を分析することが可能となる。
 国保中央会では、他の保険者から国保への異動による影響について、KDBデータを基に分析
の方向性を検討することができた。

【項目】

【内容】

③市町村‧国保中央
会‧国保連合会‧
協会けんぽが連携
した効果的なデー
タの活用のあり方

④中長期的な効果検
証のあり方

⑤地域の生活習慣病
予防‧健康づくり
への貢献

モデル事業共通

地域の資源や既存事業の
スキーム等の有効活用に
よる、生活習慣病等の発
症予防、地域住民全体の
健康づくりに資する方策
を検討

柱3「将来的に国保への加入
が想定される協会けんぽ加入
者に対するハイリスクアプ
ローチの実施手法の提示」
柱4「市町村と協会けんぽの
共同事業をきっかけに、全世
代に広がるポピュレーション
アプローチの実施手法の提
示」

(達成できたこと)
 2市町のハイリスクアプローチでは、既存の国保事業で培った手法(一人ひとりの状態に合わ
せた説明資料‧カルテ作成や生活状況に合わせ訪問実施)等住民に寄り添った丁寧な対応に
より、受け入れ良好な効果的な取組が実施できた。また、協会けんぽ被扶養者への指導実施
に伴う手順や留意事項の確認を行うことにより、他の市町村への横展開を行うことが可能と
なった。
 ポピュレーションアプローチについては、下記の通り、全世代にわたる取組を実施すること
ができた。
 鳥栖市では、まず健診受診率を高める必要性が高いことからテーマを受診率向上に設定
した。市長自らが出演して健診の大切さを訴える動画を作成。市庁舎内の放映、SNS等
で発信や地元サッカースタジアム前広場で試合日に協会けんぽと市が共同でブース出展
を行うなど、広く健診受診を啓発した。
 湯梨浜町では、前述の地域‧職域連携推進会議を通じた取組(地区栄養士会による企業
向け健康セミナーなど)を実践したほか、町内の協会けんぽ加入事業所が健康づくり事
業に加わったことにより、町が従来から実施している「ゆりはまヘルシーくらぶ」の会
員数が大幅に増加した。
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