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市町村国保と全国健康保険協会(協会けんぽ)が共同して進める健康づくりモデル事業報告書 (39 ページ)

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出典情報 市町村国保と全国健康保険協会(協会けんぽ)が共同して進める健康づくりモデル事業報告書(10/10)《国民健康保険中央会、全国健康保険協会》
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(7)事業の評価(鳥栖市による振り返り)

鳥栖市事業

鳥栖市コメント
【事業実施】
11.施策を実施するうえで、業務はスムーズに
進みましたか?

(特定保健指導結果登録(xmlファイル作成)な
ど)

特定保健指導結果登録(XMLファイル作成)は半年経ち、保健指導ソフトの操作に慣れた頃にソフトが第3期版から4期版に変わ
り、まだ慣れていない。特定保健指導結果登録は、マニュアルを読むだけではわからないため、経験しながら手探りで行ってお
り、慣れるのに時間がかかるので、人事異動などがあった場合、スムーズに対応ができるのか、不安が大きい。
保健師が現場以外の事務作業に時間を費やすことになるので事務作業は負担である。

【事業実施】
12.特定保健指導実施に際して提供されたデー
タに関するご意見はありますか?

利用範囲:経年の健診データ
利用方法:現在は健診後の保健指導のみ
継続的な健診データの使用が出来れば、国保と同様に地区担当の保健師が継続して訪問し、例えば、協会けんぽ→国保→後期な
ど保険が変わっていっても保険を跨いで保健指導を継続することができ、健診受診勧奨やイベントの勧奨など国保同様に柔軟に
様々な保健事業ができると思うが、契約に基づく業務であるため、契約期間、契約内容に基づく適切なデータ利用を行う必要が
ある。

【事業評価】
13.ハイリスクアプローチの評価

予想以上の成果は上げられたと思うが、【事業検討】4.に記載した通り、当初からの様々な課題は未解決のままであるため「や
や達成できた」としたい。
また、ハイリスクアプローチを継続的に実施していくためには最低でも年間10時間程度は会議‧打合せの時間が必要となる。
「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」では、企画‧調整等のために正職員を雇用できるようになっている。国保と協会
けんぽの共同事業のために活用できる補助金があると横展開も進むと思う。

【事業評価】
14.ポピュレーションアプローチの評価

【事業実施】10.に記載した通り、良い点と改善すべき点があったため「やや達成できた」としたい。

【事業評価】
15.全体的な評価

‧市町村における業務効率化のために、データの整備や、マニュアル化をすることが大切である。
‧加えてPDCAサイクルにおける、データ分析(C)と改善に向けたアセスメント(A)を協会けんぽ側で行ってもらうことも大事
である。協会けんぽ加入者全体のデータは協会けんぽ側にしかないので、市で(住民)全体の分析はできない。今後、市の健
康課題解決のために、本事業がどのように寄与するのか、明確な分析があると、市町村側のメリットがもっと感じられるよう
になる。
‧次年度、協会けんぽも含めた糖尿病教室を企画しているが、協会けんぽ側のP(対象者選定)において、HbA1cがなく、また、
実施(D)においては、国保ヘルスアップ事業の補助金も、国保にしか使えないため、新規事業で、市単独予算は難しいため、
協会けんぽ加入の市民に対しては、予算が組めない。国保と協会けんぽの共同事業のために使える補助金があるとありがた
い。
‧一体的実施※では、「企画調整」のために一人、正職員の雇用が可能。現場をこなすだけではなく、PDCAサイクルを回して
事業を発展させていくためには、現場の人員を雇うだけではなく、一体的実施のような仕組みが必要である。
‧ハイリスクアプローチの現場業務以外の事務(システムへの入力、支払基金に関する事務など)については、国保連合会や健診
団体などで請け負ってもらえれば、自治体負担はかなり削減でき、前向きに実施を検討するところも増えてくると思う。

注: 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施

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