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市町村国保と全国健康保険協会(協会けんぽ)が共同して進める健康づくりモデル事業報告書 (31 ページ)

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出典情報 市町村国保と全国健康保険協会(協会けんぽ)が共同して進める健康づくりモデル事業報告書(10/10)《国民健康保険中央会、全国健康保険協会》
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(3)ハイリスクアプローチの実施

鳥栖市事業

③アウトカム評価
アウトカム評価(測定値の変化)


特定保健指導(動機づけ)を受けたグループにおけるBMI‧体重‧腹囲の変化を見ると、概ね4分の1で「改善」が見られ、6割が「維持」であった。
また、「改善」が見られた対象者は全て「体重2㎏以上減少」「腹囲2㎝以上減少」していた。



特定保健指導(積極的)を受けたグループにおけるBMI‧体重‧腹囲の変化を見ると、全ての対象者が「維持」であった。
⇒特定保健指導は3か月もしくは6か月で終了となるが、変容した意識や行動パターンの持続が、次年度の特定健診での身体測定値や血液データの変
化にも良い影響を及ぼすことが期待される。



医療機関受診勧奨のグループにおけるBMI‧体重‧腹囲の変化を見ると、概ね1割の対象者が「体重2㎏以上減少」を実現していた。概ね9割の対象者
が「維持」であった。

ハイリスクアプローチを通しての考察


これまで、「協会けんぽ」は他保険者であり、遠い存在だったが、地域住民に対する保健指導として国保、後期同様に行えることがわかった。



健康意識は対象者の3分の2から4分の3で改善が見られたが、行動変容に結び付いたのは半数程度であった。測定値については最終評価の一部の値のみ
が評価対象であり、一部の改善と多くは維持の状態にあったため、継続的フォローの必要性が示唆された。



様々な体制の違いがあり、協会けんぽは全国単位の健診を実施しているため、国保と全く同じ保健事業はできない。検査項目や二次健診の導入、データ
早期受け渡しについては、引き続き検討をお願いするとともに、保健指導については、現状の体制の中でできることを考える必要がある。



市国保の糖尿病罹患率は男性のメタボの割合が高いため、健康課題解決のために、男性が多い被保険者への介入が必要となる。
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