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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00279.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第9回 8/21)《厚生労働省》 |
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(療養病棟について)
• 令和6年度改定で医療区分の見直しと、入院料の細分化が行われ、医療区分2・3の患者の割合は若干増加した。疾患・状
態、処置ともに医療区分3の割合が増え、医療区分2の割合が減った。いずれの入院料においても該当患者割合の基準は概
ね満たされており、入院料2においては、該当患者が6割以上である施設が95%を超えていた。
• デバイスが挿入されている認知症の患者では身体的拘束が実施される割合が高い傾向があるものの、デバイス挿入や認知症
がなくても高い割合で身体的拘束を実施している病棟があった。
• 療養病棟における処置の状況として、胃ろうは13.0%、経鼻胃管は26.3% 、中心静脈栄養は16.3%程度で実施されており、
その割合は令和4年度調査時点とあまり変わらなかった。
• 摂食嚥下機能の回復や経腸栄養の実施等の栄養管理の取組に関する診療報酬上の評価として、摂食嚥下機能回復体制加算や
経腸栄養管理加算が設けられており、届出している施設は重複していた。これらの加算については、届出をしているものの
算定回数が0回の施設が多くみられており、対象となる中心静脈栄養を実施される患者がいないという意見があった。
• 在宅への退院割合や死亡退院の割合は施設毎にばらつきがあった。在宅復帰機能強化加算を届け出ている施設では在宅への
退院割合が高かったが、死亡退院の割合が高い施設もあった。また、在宅への退院割合が高い施設でも加算を届け出ていな
い施設があった。
(障害者施設等入院基本料、特殊疾患病棟について)
• 障害者施設等入院基本料を届け出る施設数、病床数は令和5年以降横ばい、特殊疾患病棟入院料1の施設数・病床数は減少
傾向、入院料2の施設数・病床数は増加傾向であった。
• 障害者施設等入院基本料の病棟における該当患者7割の基準は、7対1病棟では概ね満たされていたものの、10対1以下の
病棟では7割に満たない施設が17.3%あった。
• 障害者施設等入院基本料の病棟においては主傷病が廃用症候群である患者の割合が多かった。
【課題】
○ 療養病棟における入院料の細分化後の、医療区分2・3や各疾患・状態、処置に該当する患者の状況について、
現状をどのように評価するか。
○ 療養病棟における摂食嚥下機能の回復や在宅退院の取組について、現状をどのように評価するか。
○ 障害者施設等に入棟する患者像について、患者の高齢化等の状況を踏まえ、現状をどのように評価するか。
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