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【資料2-4】厚生労働省の令和8年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (56 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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AMEDの「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業」では健康づくり、
健診・保健指導、生活習慣病対策等について、患者及び臨床医等のニーズを網羅的に把
握し、臨床応用への実現可能性等から有望なシーズを絞り込み、研究開発を進めている。
こうした研究の成果を国民に還元するため、厚生労働省が実施する「循環器疾患・糖尿
病等生活習慣病対策政策研究事業」において、施策の見直しや制度設計、患者及び臨床
医等のニーズに適合した政策の立案・実行等につなげる研究を実施している。
Ⅲ 研究事業の評価
(1)必要性の
高齢化の進展に伴い、我が国の主要な死因である脳卒中、心臓病などの循
観点から
環器疾患をはじめ、生活習慣病及びその合併症の増加が見込まれ、健康寿命
の延伸を目指す上では重要な課題である。予防へ向けた効果的な啓発や、国
民の行動変容を促す取り組みを含めた生活習慣病対策が求められており、本
研究事業の成果として得られる科学的エビデンスに基づき、保健・医療の質
の向上を目指すことが必要であることから、本研究事業の持つ意義は大き
い。
(2)効率性の
本研究事業は、令和6年度開始の「健康日本 21(第三次)」や令和5年3
観点から
月に閣議決定された「第2期循環器病対策推進基本計画」の方向性にしたが
って推進されている。また「健康づくり分野」
「健診・保健指導分野」
「生活
習慣病管理分野」と分類することで、それぞれの施策への反映が効率よく行
える仕組みとなっている。さらに、研究事業の評価においては、循環器病、
糖尿病、健診・保健指導、公衆衛生学、栄養、看護、救急、歯科など多岐に
わたる専門の委員を含めた評価委員会を開催し、多角的かつ実践的な視点を
取り入れることにより効率的な研究事業の推進を図っている。
(3)有効性の
本研究事業の成果は、日本人の生活習慣病対策や健康づくりに対する施策
観点から
が依拠する科学的エビデンスとして、「健康日本 21(第三次)」や「第2期
循環器病対策推進基本計画」の推進や、健康診査の項目等の見直しに反映さ
れる。また、循環器病予防等についてのエビデンスを踏まえた指針等の作成・
普及により、幅広い領域に貢献できることから、その有効性は高い。
(4)総合評価
本邦において、がん以外の主な生活習慣病について、保健・医療の現場や
行政施策に科学的エビデンスを提供する研究事業は本事業が唯一である。こ
れまでも、栄養・運動等による健康づくりの推進と、循環器病対策の強化を
中心に、科学的エビデンスを示してきた。今後は、生活習慣の改善や生活習
慣病対策等の総合的な取組の推進につながるエビデンスの創出を通じて、
「健康日本 21(第三次)」や「第2期循環器病対策推進基本計画」の取組を
促進し、国民の健康寿命の延伸に貢献していくことが期待される。

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