【資料2-4】厚生労働省の令和8年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (49 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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る。
(予防・健康づくり、重症化予防)
働き盛り世代の職域でのがん検診を広く普及するため、受診率や精度管理の向上の取組
を更に推進する。
2
他の研究事業(AMED 研究、他省庁研究事業)との関係
AMED 研究(革新的がん医療実用化研究事業)では、文部科学省・経済産業省と連携し、
基礎的・基盤的研究成果を確実に医療現場に届けるため、主に応用領域後半から臨床領
域にかけて予防・早期発見、診断・治療等、がん医療の実用化をめざした研究を「健康・
医療戦略」及び「がん研究 10 か年戦略」に基づいて強力に推進し、健康長寿社会を実
現するとともに、経済成長への寄与と世界への貢献を達成することを目指している。具
体的には、革新的ながん治療薬の開発や小児がん、希少がん等の未承認薬・適応外薬を
含む治療薬の実用化に向けた研究等を実施している。
一方、厚生労働科学研究費で実施するがん政策研究事業は、こうした研究開発の成果
を国民に還元するための、がんに関する相談支援、情報提供の方策に関する研究や、が
ん検診、がん医療提供体制の政策的な課題の抽出とその対応方針を決定するための研究
等を実施し、研究成果を施策に反映することを目的としている。
Ⅲ 研究事業の評価
(1)必要性の
がんは、国民の生命と健康にとって重大な問題であり、「第4期がん対策
観点から
推進基本計画」(令和5年3月閣議決定。以下「基本計画」。)及び基本計画
に基づく「がん研究 10 か年戦略(第5次)」(令和5年 12 月策定)に則り、
がん対策の総合的かつ計画的な推進を図ることが重要である。基本計画を構
成する「がん予防」、「がん医療」及び「がんとの共生」の3本の柱のもと、
「女性のがん検診受診率向上」、「がんゲノム医療推進に向けたがん遺伝子
パネル検査の実態把握とがんゲノム医療提供体制構築」、「がん診療連携拠
点病院等と患者団体や社会的人材リソースとの相互連携モデルの実装」など
の各分野における現状・課題の把握、それらに対する取り組むべき施策を実
施していくための研究が必要である。また、令和7~8年度に実施される基
本計画の中間評価を踏まえ、次期がん対策推進基本計画も見据え、基本計画
の進捗状況の評価に用いるロジックモデルの改善に取り組む必要がある。
(2)効率性の
第4期基本計画に基づく各検討会等における議論等を踏まえ、がん研究の
観点から
最新動向や、医療者及びがん患者をはじめとする国民のニーズを把握し、適
切な研究課題の企画立案や、課題ごとの研究特性に即した研究計画やエンド
ポイントの設定を明確にすることで、より適切な中間・事後評価の実施等、
継続的かつ効率的な進捗管理に繋がっている。
(3)有効性の
「がん予防」、
「がん医療」及び「がんとの共生」の各領域において、実態
観点から
調査、ガイドライン等の成果物が着実に創出されるとともに、体制構築、評
価手法の構築・改善、エビデンス構築等に関する研究が進められている。ま
た、がん対策の推進の中で抽出された課題に対して新たな研究課題が設定さ
れ、即座に研究が開始されている。さらに、基本計画の中間評価を見据えた
対応がなされており、適切な施策評価のもと、がん対策の推進に資する成果
が得られることが期待される。
(4)総合評価
「がん予防」、
「がん医療」及び「がんとの共生」の各領域について、女性
のがん検診、がんゲノム医療の進展、がん患者に対する相談支援、医療の均
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