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【資料2-4】厚生労働省の令和8年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (118 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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・WHO が提唱する公衆衛生上の脅威としてのウイルス性肝炎の elimination 達成に向け
て、2030 年ウイルス性肝炎 elimination の目標の国内到達度の評価に関する検討を
行う。
②肝炎検査の実施体制の向上
・これまでの受検勧奨等の施策の効果検証を行い、より効果的・効率的な受検・受診・
受療・フォローアップの方法を提示する。
③肝炎医療を提供する体制の確保
・都道府県での肝炎対策計画策定の参考となる指標の効果的な運用方法を提示する。
・肝がんに対する外来治療を含む肝がん・肝硬変治療の診療ガイドラインの改訂に資す
るエビデンスを蓄積し、ガイドラインを改訂する。
・地域の医療体制や交通等の整備状況に応じた診療連携を促進するために、DX の活用を
含めて方法論を提示する。
④肝炎医療に関する人材の育成
・肝炎医療コーディネーターの育成後の効果的なスキルアップの方法やコーディネータ
ー間の連携を円滑にする環境、適切な配置方法などを提示し、これらに資する教材等
を作成する。
⑤肝炎に関する啓発及び知識の普及並びに肝炎患者等の人権尊重
・肝炎患者等への偏見・差別を防止するための教材を用いた効果的な学習方法を提示す
るとともに、様々な関係者と連携して、偏見・差別の解消及び肝炎患者の人権尊重の
ための推進方策を提示する。
・肝炎ウイルスに対する正しい知識の普及のために、e-learning システムを全国展開
し、年齢層や職種に応じた肝炎教育の方法を提示する。
【期待されるアウトカム】
①疫学研究
・大規模な疫学調査の結果から、肝炎対策基本指針、肝炎研究推進戦略に基づく国の施
策の評価・改善を行うことができ、elimination に向けた肝炎総合対策のさらなる促
進につながる。
②肝炎検査の実施体制の向上
・肝炎ウイルス検査の受検率及びフォローアップ率の向上につながり、肝炎の早期発見、
早期治療が促進され、肝硬変、肝がんへの重症化の予防につながる。
③肝炎医療を提供する体制の確保
・都道府県の肝炎対策の目標設定及び評価基準が明確になり、地域における肝炎対策が
向上する。
・肝がん・肝硬変患者への医療水準が向上し、予後改善や QOL の改善につながる。
・地域における肝疾患診療連携の促進により肝炎医療体制が充実し、慢性肝炎から肝硬
変、肝がんへの重症化の予防につながる。
④肝炎医療に関する人材の育成
・肝炎医療コーディネーターの活動の活性化により、肝炎対策の推進が加速される。
⑤肝炎に関する啓発及び知識の普及並びに肝炎患者等の人権尊重
・肝炎や肝炎ウイルスに関する正しい知識が普及し、肝炎患者等への理解と適切な対応
につながり、肝炎患者等が不当な偏見・差別を受けることなく安心して暮らせる社会
を創生できる。
・新規感染者の発生を抑制し、国民の健康寿命の向上と、肝炎関連の医療費の抑制につ
ながる。
①~⑤によって、肝炎患者等の早期かつ適切な肝炎医療の受診促進等の肝炎総合対策を
推進することにより、肝硬変や肝がんへの移行者が減少し、肝がんの年齢調整罹患率が
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