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【資料2-4】厚生労働省の令和8年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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【健康・医療戦略(令和7年2月 18 日閣議決定)】
4.6 健康長寿社会の形成に資する新産業創出及び国際展開の促進等
4.6-1 新産業創出
(イノベーションの社会実装)
・ICT、AI、ロボットなどの新たな技術の開発や、医療・介護現場への導入、ヘルスケ
アサービスへの実装を図る。
・ICT 等を活用した医療機器に関して、引き続きサイバーセキュリティの確保のため
の対策や、新たな技術を活用した医療機器の効率的な開発にも資する有効性・安全
性等の評価手法の策定を行う。
・医工連携及び産業界との連携により、AI 技術を活用したエビデンス創出や医療機器
プログラム等の研究開発を推進する。
・オンライン診療その他の遠隔医療の推進に向け、具体的な活用場面を想定したエビ
デンスを蓄積し、効果的かつ質の高い臨床応用の手法の開発と適正で幅広い社会実
装を図る。


他の研究事業(AMED 研究、他省庁研究事業)との関係
厚生労働科学研究では保健医療分野の ICT・AI 技術の開発・実装に資する環境整備に
資する研究を、AMED 研究ではデータを利活用し、医療機器開発や診療における有用性の
実証等を行う研究をそれぞれ実施し、両者の成果を統合して、医療・介護の質の向上や
医療・介護現場の負担軽減等に貢献する。

Ⅲ 研究事業の評価
(1)必要性の
本研究事業は、医療データを収集し安全かつ円滑に使用できる環境を整備
観点から
し、日本における ICT や AI の開発・実装を加速化するとともに、医療現場の
負担軽減につながる行政施策の実施のために必要不可欠である。
また、昨今の生成 AI の急速な技術革新に伴い、政府では AI 戦略会議が組
織される等、生成 AI 技術への注目は大きく、保健医療分野においても生成
AI 技術の実装に向けた政策が求められる。
新規課題については、例えば「保健医療分野における ICT・AI 開発・社会
実装に求められる環境整備のための研究」は、ガイドライン作成・モデルケ
ースの提示や、AI の開発・社会実装における課題抽出と環境整備を目的とし
ており、必要性がある。
(2)効率性の
各戦略や保険医療分野 AI 開発加速コンソーシアムにおいて求められてい
観点から
る課題等を採択し、厚生労働省内の保健医療関連部署から幅広く ICT・AI の
開発ニーズを聴取する等、医療提供現場や医療教育のニーズに合った ICT・
AI 開発に効率的につなげている。また、研究の進捗状況は中間評価委員会が
行い、その評価を各研究者にフィードバックすることで、効率的な研究実施
を図っている。さらに外部有識者から構成される評価委員会で公正かつ時代
に即応した研究評価を行うことで、効率的に研究を推進できる仕組みを構築
している。
(3)有効性の
研究成果は健康・医療分野における ICT や AI を活用することによる医療の
観点から
質の向上、均てん化、診療支援基盤の構築や ICT・AI 開発のためのデータ利
活用の基盤となり、日本における ICT・AI 開発の加速化に繋がる。また「デ
ータヘルス改革推進本部」の取組み、
「保健医療分野 AI 開発加速コンソーシ
アム」の「ロードブロック解消に向けた工程表」等の取りまとめ、AI 戦略 2022
などの政策における課題への対応などで貢献している。具体的には、次世代
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