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【資料2-4】厚生労働省の令和8年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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卓越した研究成果を社会実装し、イノベーションに結び付け、様々な社会制度の改善や、
研究開発の初期段階からのELSI対応を促進する必要がある。このため、政府として
は、国、各府省レベル、実施機関等の戦略を、エビデンスに基づき体系的・整合的に立
案し、ミッションオリエンテッド型の研究開発プログラムや制度改革を進めるととも
に、必要に応じて戦略を機動的に見直しできる体制を整備していく。


他の研究事業(AMED 研究、他省庁研究事業)との関係
なし

Ⅲ 研究事業の評価
(1)必要性の
厚生労働統計は、わが国の社会保障関係施策の企画立案のために重要であ
観点から
るとともに、国民にとっても合理的・公正な意思決定を行うための基盤とな
る重要なエビデンス(科学的根拠)である。社会保障をとりまく状況の変化
及び「治らない時代(慢性疾患主流の時代)」に対応する政策を適切に企画
立案するため、厚生労働統計は統計の精度と有用性を確保すると同時に、ユ
ーザー視点に応えていくことが求められている。本研究事業は、わが国の厚
生労働統計の精度向上を目指すとともに、政策評価にも資する質の高いエビ
デンスを創出するために必要である。わが国でも令和9年中に ICD-11 に準
拠した統計基準が施行され、公的統計において順次適用される予定である。
新規課題である「ICD-11 準拠の統計基準を適用するに当たっての患者調査
の傷病符号付けのための研究」は、公的統計に ICD-11 準拠の統計基準を最
適化・効率化して適用するために有用である。ICHI は、近年中の WHO にお
ける採択が目指されており、わが国での適用を視野に入れ、その国内普及の
更なる促進に関する研究が必要である。また継続課題である「わが国におけ
る ICD-11 によるコーディングの普及・教育に資する研究」は、適用を間近
に控えた ICD-11 によるコーディングの普及・教育のために重要である。
(2)効率性の
研究計画等の妥当性を省内外の動向を踏まえて評価し、必要性かつ緊急
観点から
性、重大性の高い研究計画を優先的に採択することで、効率的に研究を推進
している。また、定期的に実施される統計調査の次回以降に向けた企画を見
据えた研究計画や、WHO の動向に即応する研究計画・実施体制を要件として
課題を採択することで、目標・成果を適切に管理している。
また、研究班会議への担当官の参加や研究代表者との連絡を通して定期的
に進捗管理を行うこと、関連性のある研究班の間では研究代表者間での相互
連携を図るよう担当官が調整することなど、研究成果を最大化するよう効率
的に推進している。
(3)有効性の
本研究事業により質の高い統計データの作成に関する知見及び統計デー
観点から
タの有用性や国際比較可能性の向上に直結する知見が得られることで、統計
調査の効率的な実施とともに国際統計分類の国内の臨床現場などでの利活
用の促進に資することが期待される。継続課題の ICF に関する研究結果か
ら得られたデータや知見は国際機関に提出されており、また新規課題の
「International Classification of Health Interventions (ICHI) の国
内普及の更なる促進に資する研究」についても、同様の提案が増やされてお
り、国際貢献という視点からも有効である。
また、種々の政策、特に新規課題である「ICD-11 準拠の統計基準を適用
するに当たっての患者調査の傷病符号付けのための研究」は、保健医療政策
に関して政策立案に活用されるエビデンスの質の向上につながることが期
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