【資料2-4】厚生労働省の令和8年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (127 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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・「2040 年頃を見据え、医療・介護の複合ニーズを抱える 85 歳以上人口の増大や現役世
代の減少に対応できるよう、コロナ後の受診行動の変化も踏まえ、質が高く効率的な医
療提供体制を全国で確保する。このため、医療需要の変化を踏まえた病床数の適正化を
進めつつ、かかりつけ医機能の発揮される制度整備、医療の機能分化・連携や医療・介
護連携、救急 医療体制の確保、必要な資機材の更新を含むドクターヘリの安全かつ持
続可能な運航体制の確保、大学病院・中核病院に対する支援を通じた医師派遣の充実、
臨床実習に専念できる環境の整備、適切なオンライン診療の推進、減少傾向にある外科
医師の支援、都道府県のガバナンス強化等を進める。」
・「医療DX工程表に基づき、医療・介護DXの技術革新の迅速な実装により、全国で質
の高い効率的な医療・介護サービスが提供される体制を構築することについて、必要な
支援を行いつつ、政府を挙げて強力に推進する。」
【健康・医療戦略】(令和7年2月 18 日)
・
「健康・医療・介護データ基盤の整備などデータヘルス改革を進め、AI やビッグデータ
等の利活用による創薬、医療機器等の研究開発の進展や、新たなヘルスケアサービスの
創出等に向け、データ利活用において世界最先端の環境づくりを進める必要がある」
2
他の研究事業(AMED 研究、他省庁研究事業)との関係
該当なし
Ⅲ 研究事業の評価
(1)必要性の
令和6年度より、各都道府県において第8次医療計画に基づく取組が開始
観点から
されており、現行の第8次医療計画における課題の検討や効果的な指標作成
等に活用できる研究成果が必要とされている。そのほか、災害時における医
療提供体制の構築や、タスクシフト/シェアの更なる推進を含む人材確保、
省力化の推進等は重要な課題である。こうした課題を踏まえ、将来にわたり
持続可能な質の高い医療提供体制の構築に向けて、広範な領域に関係する研
究を推進することが求められている。
本研究事業は、85 歳以上の高齢者の増加や生産年齢人口の減少など、人口
構造の変化に対応できる地域の実情に応じた医療提供体制の構築に向け、医
療人材の確保・養成、医療安全の推進、医療の質の確保と効率化といった地
域医療に係る課題全体をスコープとしており、上記の必要性に応えるものと
なっている。
(2)効率性の
地域医療における様々な課題に柔軟に対応できるよう、研究期間を原則2
観点から
年以下とするなど、効率的に研究が実施されている。また、評価委員等の意
見を研究内容に適切に反映させるため、厚生労働省の担当官が研究班会議へ
参加するなど、定期的な進捗等の管理を行う体制となっている。さらに、既
存の情報システム等の活用の検討を含め、他局とも連携しながら効率的に研
究を行う体制となっている。また研究課題は、行政ニーズを適切に踏まえな
がら、制度、通知、審議会、検討会などに活用することを前提に設定されて
おり、研究成果が効果的かつ効率的に施策に反映されることが期待できる。
(3)有効性の
令和8年度から予定されている「医師確保計画の効果的な推進についての
観点から
政策研究」の成果は、現在の第8次医療計画・医師確保計画の現状や課題を
把握・評価し、第9次医療計画や医師確保計画策定ガイドラインの検討に向
けて活用される予定である。また、「効果的・効率的な特定行為に係る看護
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