【資料2-4】厚生労働省の令和8年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (108 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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内外でのバイオテロ・一類感染症危機対応や管理体制及び連携に関する検討、次世代
シークエンス(NGS)技術等を用いた検査・運用法の開発、痘そうワクチン(LC16m8)
の安全性と汎用性向上に関する開発研究、重症性呼吸器感染症の起因となる新興動物
由来ウイルスのリスク評価、生物兵器転用が危惧されるウマ脳炎ウイルスに対する診
断・治療・予防に関する研究を行う。
【成果の活用】国内外の BSL-4 施設及び関連機関との情報共有と連携体制の構築を行
い、今後の国内の BSL-4 施設の運用強化、BSL4 保守・管理に関する連携を確立するた
めの人材交流・育成等に活用する。
【課題名】医療デジタルトランスフォーメーション時代の重層的な感染症サーベイラン
ス体制の整備に向けた研究
【概要】複数の指標を用いた重層的な感染症サーベイランス体制の整備と活用に資する
検討を行う。具体的には、重層的な感染症サーベイランスのひとつである急性呼吸器
感染症 (ARI)サーベイランス実施後における評価の検証、インフルエンザ等で定め
られている警報・注意報に関する知見の創出を行う。
【成果の活用】ARI サーベイランス実施後における評価検証、インフルエンザ等で定め
られている警報・注意報に関する知見の創出、COVID‐19 の警報・注意報の検討等に
必要な設備、人件費等に活用される。
【課題名】感染症解剖症例レジストリ開発と運用に関する研究
【概要】感染症病理解剖症例レジストリ開発のために作成した症例情報報告書様式につ
いて、実際の症例情報収集を行ったうえで改善点を抽出し、症例情報報告書様式の改
訂を行う。また、本症例情報報告書様式をベースとした EDC システムを開発するため
の準備を進めるとともに感染症解剖症例に特化した解析実施体制の運用を開始する。
さらに、法医感染症解剖症例に関する全国的な情報収集体制を構築するために立ち上
げた法医感染症解剖症例データベース J-FIND の運用を通じ問題点を抽出する。
【成果の活用】感染症病理解剖症例レジストリと法医感染症解剖症例データベースの双
方から成る「感染症解剖症例レジストリ」を確立させることで、パンデミック発生時
には発生早期から感染症死亡例の疫学情報及び剖検解析により得られる医学的知見
の集約、平時には、既存サーベイランスでは十分に評価されていなかった感染症死亡
例の病態の情報収集体制を整備し、医療・公衆衛生対応に役立てる。
Ⅱ
参考
1 研究事業と各戦略(新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ、
成長戦略、骨太方針、統合イノベーション戦略、健康・医療戦略)との関係
【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2024 年改訂版】(令和6年6月 21 日)
Ⅸ.1.(3)④持続可能な地域経済社会の実現
関係者が連携してその解決に向けて取り組むワンヘルス・アプローチに基づき、 人
獣共通感染症対策を推進する。
【成長戦略実行計画】(令和3年6月 18 日閣議決定)
第 13 章 2.医薬品産業の成長戦略
革新的新薬を創出する製薬企業が成長できるイノベーション環境を整備するため、
(中略)感染症に対するデータバンクの整備を進める。(中略)また、ワンヘルスアプ
ローチ(人間及び動物の健康並びに環境に関する分野横断的な課題に対し、関係者が連
携してその解決に向けて取り組むこと)による薬剤耐性(AMR)対策を推進する。
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