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【資料2-4】厚生労働省の令和8年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》
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Ⅲ.投資立国の実現
3.GX・DX の着実な推進
(2)DX
AI等のイノベーションの促進とリスク対応の両立を進めるとともに、デジタル基
盤の社会実装を進める。
①AIのイノベーション促進とリスク対応の両立
生成AIは社会経済システムに大きな変革をもたらす一方で、偽・誤情報等や偏見の
助長等の様々なリスクも指摘される。今般成立した「人工知能関連技術の研究開発及
び活用の推進に関する法律」に基づく戦略本部の設置、基本計画の策定、指針の整備、
調査研究等を円滑に実施しながら、AIのイノベーションやAIを活用した様々な分
野のイノベーションの促進とリスク対応の両立を進める。
ⅰ)AIの研究開発の推進
AI for Science(科学の成果を得るためにAIを活用すること)の加速、2030 年頃ま
でのポスト「富岳」の速やかな開発・整備、AI半導体等の省エネ技術の研究開発・
社会実装等を進める。
AIモデルのマルチモーダル化、AIロボット等のいわゆるフィジカルAIの研究開
発・実証・実装等を進めるとともに、関連スタートアップ等を支援する。AIや先端
半導体の実装先となるロボットについて、2025 年度中に、実装拡大・競争力強化に関
する戦略を策定する。
ⅱ)計算資源・情報通信基盤等の整備
研究データ基盤や計算基盤等の施設・設備等の整備や共用、ワット・ビット連携、デ
ータセンター等の整備を加速する。
質の高い日本語データの整備・拡充や未利用データの活用等に加え、日本の文化・習
慣等を踏まえた信頼できるAI開発・評価の推進・活用を進める。
ⅲ)社会実装・活用の推進
重要分野での利用や社会課題解決のためにAI活用を推進するともに、政府や地方自
治体等によるAI活用をAIの社会実装の起点とするため、デジタル庁は、政府等の
行政現場でのAI利用環境(ガバメントAI)の提供や利用を通じたAI機能高度化
を推進する。
ⅳ)AIの開発・活用の適正性の確保及び調査研究
不正目的のAI開発実態の分析・対策を含めて、事業者等の研究開発や活用の実態調
査等を行うとともに、AIの安全性に関する研究開発等を推進する。
AIセーフティ・インスティテュート(AISI)は、関係省庁・機関等の協力を得て、
AIセキュリティの調査・分析、検証ツール開発等を進める。
各府省庁に CAIO(Chief AI Officer:AI統括責任者)を設置する等、政府全体で適
切にリスクを管理する仕組みを整える。
生成AIに起因するものを含むインターネット上の偽・誤情報等への対応について、
対策技術の開発支援や情報流通プラットフォーム対処法の適切な運用、安易な拡散を
思いとどまらせる意識啓発等を総合的に進める。
ⅴ)AI関連人材の確保・育成と教育振興
国民がAIのメリットを享受できるよう必要な知識を浸透させる教育の振興や、学生
を含め若手研究者・エンジニア人材の育成、大学・研究機関等の緊密な連携やAIの
透明性・信頼性を確保する産学官ネットワーク構築を支援する。
ⅵ)国際的協調の推進
広島AIプロセスや GPAI(AIに関するグローバル・パートナーシップ)等の活動を
推進しつつG7を越えて開発途上国との連携を強化し、安全、安心で信頼できるAI
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