【資料2-4】厚生労働省の令和8年度研究事業に関する評価【概算要求前の評価】(案) (29 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59644.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第145回 7/16)《厚生労働省》 |
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案等が期待される。
したがって、ゲノム医療、ICT、AI をはじめとする科学技術の開発とこれら
の科学技術がもたらす ELSI の影響をリアルタイムで検討する本研究事業を
並行して実施していくことは、最先端の科学技術の社会実装とより一層のイ
ノベーションの推進に必要不可欠である。
(2)効率性の
研究の進捗状況を評価する中間評価委員会の評価結果を研究者へフィード
観点から
バックすることで、効率的な研究事業の継続実施を図っている。外部有識者
から構成される評価委員会で研究評価を行うことで、効率的な研究を推進し
ている。また、本研究事業は多岐にわたる科学技術のもたらす ELSI の中か
ら、ゲノム解析や AI 技術に焦点を当てて推進することによって、生命科学・
医学系研究全体に共通する ELSI の解決に向けた提言を効率的に行うことが
できる。加えて、厚生労働省内の保健医療関連部署へのニーズ聴取等により、
各種先端的な研究の進捗状況の把握と同時並行で研究を実施することで、新
たな科学技術の社会実装を効率的に進めることが期待できる。
(3)有効性の
人文社会科学及び自然科学の様々な分野の視点から具体的な課題の抽出や
観点から
その重要度等の評価に関する調査研究を行い、科学的根拠に基づく社会的便
益、社会的コスト、意図せざる利用等を予測することから、利害調整を含め
た政策の検討に資する。また、国民のゲノム医療に関する知識と理解の向上
を目的として、普及啓発資材案の作成及び啓発活動を行う等、本研究事業の
成果は、新たな科学技術の社会実装を推進する上で有効である。
(4)総合評価
厚生労働分野は国民生活と密接する部分が多く、国民の関心も高いため、
具体的な ELSI の抽出、その解決策の検討により、国民が安心してゲノム医療
又は AI を活用した医療・介護等を受けるための環境整備の進展、および開
発・受容に伴う課題の解決によるイノベーションの加速に貢献できる。さら
に、最新の技術革新や法制度に対応していくために、引き続き研究を推進す
る必要がある。
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