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資料9 評価シート様式2(案)(令和4月2月28日暫定版) (87 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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すべきと考えられた。特定健診・特定保健指導実施率はこの 10 年間に顕著な上昇を認めたが、設
定された目標の到達には至らなかった。メタボリックシンドロームについては中間評価以降悪化傾向が
あり、次期健康増進計画、第 4 期特定健診・特定保健指導においてより効果的な戦略を用いる必
要性が示唆された。なお、メタボリックシンドローム該当者・予備群者数には服薬者が含まれており、特
定保健指導の対象外となっている。服薬中のメタボ該当者等に対する対策は不十分であるので、今
後は服薬中のメタボ該当者(肥満症)についての対策を進めていくことが重要である。
なお、指標の立て方として、①糖尿病腎症による新規透析導入については、年齢区分を設ける、も
しくは年齢調整値で評価する必要があること、④糖尿病有病者数についてはは国民健康・栄養調査
の大規模調査が実施できず、ベースライン・中間評価と同様の方法で評価できなかったこと、⑥のメタ
ボリックシンドローム該当者・予備群については、健診受診率の影響をどう扱うか、また薬物治療者の
扱いをどうするのか、検討すべきと考えられた。

4 今後の課題
<領域全体の課題>
○ 糖尿病の一次予防、二次予防、三次予防の各段階において、切れ目や漏れのない対策が重要。
○ 引き続き「スマート・ライフ・プロジェクト」の普及・啓発により、「適度な運動」、「適切な食生活」、
「禁煙」と「健診・検診の受診」の取組を進め、糖尿病の発症・重症化予防や適切な体重の維持、
健診の受診率の向上を推進していく。
○ 健診受診や糖尿病治療中断防止の啓発等を強化する必要がある。
○ 「糖尿病重症化・合併症発症予防のための地域における診療連携体制の推進に資する事業」を
更に推進。
○ 食環境づくりを含め栄養・食生活に関する事業を引き続き推進。
○ 健康増進事業を引きつづき実施。
○ 引き続き、栄養・食生活、身体活動・運動等の各生活習慣に関する研究を推進。
○ 糖尿病患者の高齢化に伴い、高齢者の糖尿病対策について自治体等への周知が必要。
● 内臓脂肪蓄積だけでなく、サルコペニア、身体活動の低下の影響が大きくなる。
● 保健事業の対象者抽出や保健指導方法についても検討が必要。
● 認知症のある糖尿病患者への支援の在り方、治療目標・方法の修正等。
○ がんや認知症と糖尿病についての研究・対策の推進。
○ 糖尿病と歯周病の関係性についても引き続き周知していく。
【重症化予防】
① 合併症(糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数)の減少
○ 糖尿病腎症による年間新規透析新規導入者数は横ばいが続いており、年間 15,000 人の目
標達成は厳しい状況である。目標達成に向け重症化予防の更なる取組の推進が必要である。
○ 医療保険者に対し、糖尿病腎症重症化予防の取組について保険者インセンティブを含めた財政
支援を継続予定。また令和2(2020)年度から実施している大規模実証事業で糖尿病腎症
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