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資料9 評価シート様式2(案)(令和4月2月28日暫定版) (172 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html
出典情報 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》
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② 適切な量と質の食事をとる者の増加
○ 指標設定の背景
適切な量と質の食事は、生活習慣病予防の基本の1つである。食事全体の栄養バランスの指標
として、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をとりあげた。個別の指標として、生活習慣病との関連
についての科学的根拠が多い食塩摂取量、野菜・果物摂取量をとりあげた。
ア 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事は日本の食事パターンであり、良好な栄養素摂取量、栄養
状態につながることが報告されている

5)-7)

。1日2食、主食・主菜・副菜がそろっている場合、それ

以下と比べて、栄養素摂取量(たんぱく質、脂肪エネルギー比、ミネラル、ビタミン)が適正となること
が報告されている

5)

。また、食生活指針、食事バランスガイドでも主食・主菜・副菜等の料理で1日

の適量が示されており、個々の栄養素の目標を設定するよりも包括的で、国民にとっても実践しやす
い目標である。
イ 食塩摂取量の減少
減塩が血圧を低下させ、結果的に循環器疾患を減少させることについては、立証されている

8)

。ま

9)

た消費者の啓発や食品中の塩分量の規制が、高血圧対策において費用対効果が高いこと 、さらに、
食塩・高塩分食品摂取が胃がんのリスクを上げることも示されている 10)。
ウ 野菜と果物の摂取量の増加
野菜・果物の摂取量の増加は、体重コントロールに重要な役割があること
糖尿病の一次予防に効果があること
報告されている
され

13)

12)

11)

、循環器疾患、2型

が報告され、日本でも、果物摂取と循環器疾患との関連が

。また、野菜・果物は、消化器系のがん、果物は肺がんに予防的に働くことが報告

14)

、日本でも、食道がん、胃がんとの関連が示され、不足しないことが推奨されている 10)。

○ 今回の評価
ア 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合の増加
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1日2回以上の日がほぼ毎日の者の割合は、ベースライ
ンの平成 23(2011)年と比較して減少傾向であり(相対的変化-17.6%)、悪化した。
性・年代別にみると、年代による差が見られ、男女ともに 20 歳代、30 歳代、40 歳代で、主食・
主菜・副菜を組み合わせた食事をする人の割合が低い。しかし、推移をみると 50 歳代以上でもこの
割合が低下しており(女性の 70 歳代を除く)、このままでは全体として低下傾向が続くことが予想さ
れる。

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