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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00282.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第12回 9/18)《厚生労働省》 |
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背景
山口県における消化器外科の医療提供体制では、以下のような課題があった。
・医療資源の不足:医師や看護師、専門的な医療機器の数
・人口減少と高齢化:効率的な医療提供システムの必要性
・専門医の偏在:診断や治療の精度にばらつき
・患者の情報格差:治療に対する満足度や治療結果に影響
新たな取組:医療機関の機能に応じた集約化と均てん化に向けた連携
従前は、各病院が独自にがん手術も含めて実施してきたが、病院の機能に応じてType1~3に分類し、各連携先病
院と協議・連携し、消化器外科症例の集約化と均てん化に向けた体制を徐々に構築。
○Type1病院:常勤消化器外科医師数が1~2人の病院。癌治療のサポートとしての人工肛門増設や、虫垂炎、痔、
ヘルニア、胆石などの均てん化すべき手術は実施するが、がん手術は実施せずに附属病院に紹介し、
一方で、術後化学療法とフォローアップを大学病院から引き受ける。
○Type2病院:常勤消化器外科医師数が3~5人の病院。胃がん、大腸がんの手術は実施するが、難度の高い食道、
肝胆膵の手術は附属病院に紹介。術後化学療法とフォローアップを大学病院から引き受ける。
○Type3病院:常勤消化器外科医師数が6人以上の病院。従前とおり、独自にがん治療を実施。
取組の結果
○がんの症例数が少なかった病院が、全てのがん症例を拠点的な病院に紹介することで、これまで手術で対応でき
なかった症例も、拠点的な病院での高度な手術で対応することができるようになった。
○化学療法も大学病院に通うことなく、近隣の病院で実施できるようになった。
○がん手術は全て拠点的な病院に集約し、より多くの化学療法やフォローアップを実施することで、病院経営も改
善した。
出典:山口大学医学部附属病院消化器外科まとめ
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