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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00282.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第12回 9/18)《厚生労働省》 |
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(総合入院体制加算・急性期充実体制加算の実績について)
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総合入院体制加算と急性期充実体制加算では、救急搬送件数や手術件数要件に加え、各手術等の実績要件や総合的な診療体制が要
件とされている。
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各加算を届け出ている病院の多くは、救急搬送件数2000件、全身麻酔手術件数1200件以上であったが、各加算区分によって、実
績要件の満たす割合や、総合的な診療体制は異なっており、総合入院体制加算1届出病院では概ね全ての手術等の実績や診療体制
を満たしている一方、総合入院体制加算3等では各実績要件を満たしている病院の割合が低かった。
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実績要件を満たす割合が低い病院でも、各加算届出病院では、6~7の診療科を標榜しており、総合的な診療体制を有していた。
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総合的な診療体制については、精神科の入院提供体制を満たす割合が低い傾向にあった。
(心臓血管外科手術の実績について)
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総合入院体制加算と急性期充実体制加算では、実績要件における心臓血管外科手術の対象Kコードと実績件数が異なっており、総
合入院体制加算の対象手術には人工心肺を使用する冠動脈、大動脈バイパス手術等が入っていない一方、手術実績は総合入院体制
加算が40件/年、急性期充実体制加算が100件/年となっている。
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常勤の心臓血管外科医が1~2人の病院では、急性期充実体制加算の対象となる心臓血管外科手術の中央値が0件/年とほとんど
の施設で実施されておらず、第3四分位点も40件/年となる一方、心臓血管外科医が3~5人の病院では、急性期充実体制加算の
対象となる心臓血管外科手術は第1四分位点でも55件/年実施されている。
【課題】
○ 総合入院体制加算や急性期充実体制加算の実績要件については、心臓血管外科手術や、腹腔鏡下手術と胸腔鏡下手術、正常分娩と異
常分娩など、同様の機能に対して要件が異なっているものがあり、加算の評価が複雑になっていることや、幅広い総合的な診療体制
を評価する総合入院体制加算と手術実績等を中心に評価する急性期充実体制加算の評価体系の違いがあることを、どのように評価・
分析するか。
○
人口の少ない地域では、総合的な機能が求められているものの、地理的な事情から、実績要件等を満たすことが困難な医療機関もあ
り、拠点的な機能を担うこういった医療機関の評価体系の現状をどのように評価・分析するか。
○
総合入院体制加算や急性期充実体制加算を算定している病院でも、十分に精神科の入院医療が提供されていない中、総合病院が持つ
べき精神科の入院医療体制についてどのように評価・分析するか。
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