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資料3-2 がん検診事業のあり方について(案) (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41159.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第42回 7/4)《厚生労働省》
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がん検診は、がんの疑いがある者を適切に診断・治療することにより当該がんの死亡率を下げるも
のであり、精検受診率は最も重要な精度管理指標の一つである。第 4 期基本計画では「精検受診率
90%達成」が個別目標の一つに掲げられている。
精検受診率対策には、精検未受診率および精検未把握率を下げる対策があるが、取り組む内容が
異なるため、市区町村は双方を定義(※12)に従って正確に分類し、優先度が高い方から対策を始め
る。

○精検未受診率を下げる主な対策
精検受診勧奨を強化する(精検未受診者を正確に特定したうえで効率よく勧奨する。精検未受診
率が高い集団の特性や未受診の理由を調査し、課題に応じた解決策を検討する)。また、受診可能
な精検機関名のリストを配布するなど、要精検者の利便性向上に努める。さらに、要精検となったら
必ず精検を受けることについて、検診実施前に住民に説明するなど、精検受診の必要性を周知徹
底する。
○精検未把握率を下げる主な対策
精検結果の回収率を上げる(精検結果の回収経路や回収方法を見直す)。精検結果回収に関わ
る機関(がん診療連携拠点病院、精検機関、地区医師会など)に精検結果回収への協力を依頼す
る。精検結果報告書の様式を簡略化し都道府県内で統一する。
※12 精検受診、未受診、未把握の定義
【精検受診】:精検機関より精検結果の報告があったもの。もしくは受診者が詳細(精検日・受診
機関・精検法・精検結果の 4 つ全て)を申告したもの。
【精検未受診】:要精検者が精検機関に行かなかったことが判明しているもの(受診者本人の申
告及び精検機関で受診の事実が確認されないもの)及び精検として不適切な検査(※13)が行
われたもの。
【精検未把握】:精検受診の有無が分からないもの及び(精検受診したとしても)精検結果が正
確に報告されないもの。
※13 不適切な精検
大腸がん検診では便潜血検査の再検、肺がん検診では喀痰細胞診要精検者に対する喀痰
細胞診再検、子宮頸がん検診では ASC-US を除く要精検者に対する、細胞診のみの再検な
ど。

(4-3) 精検結果の回収における個人情報の考え方
精検結果はがん検診の精度管理において必要不可欠な情報であることから、精検(治療)機関は市
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