よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料3-2 がん検診事業のあり方について(案) (108 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41159.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第42回 7/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

解説:
⑨ 下記の 7 項目を記載した資料を、検診機関に来場した対象者全員に個別に配布する(ポスターや問
診票など持ち帰れない資料や、口頭説明のみは不可とする)。
⑩ 資料は検査を受ける前に配布する※。
※ 市区町村等が対象者への受診勧奨時に資料を配布する場合もある。その場合は資料内容をあらかじめ
確認し、下記の 7 項目が含まれている場合は、検診機関からの配布を省いてもよい
☐ 検診結果は「精密検査不要」「要精密検査」のいずれかの区分で報告されることを説明する。
☐ 要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを説明する。
☐ 精密検査の方法について説明する(精密検査としては、検診結果に基づいてコルポスコープ下の組織診
や細胞診、HPV 検査などを組み合わせたものを実施すること、及びこれらの検査の概要など)。
☐ 精密検査結果は市区町村等へ報告すること、また他の医療機関に精密検査を依頼した場合は、検診機関
がその結果を共有することを説明する※。
※ 精密検査結果は、個人の同意がなくても、市区町村や検診機関に対して提供できる(個人情報保護法
の例外事項として認められている)
☐ 検診の有効性(細胞診による子宮頸がん検診は、子宮頸がんの死亡率・罹患率を減少させること)に加え
て、がん検診で必ずがんや前がん病変を見つけられるわけではないこと(偽陰性)、がんや前がん病変が
なくてもがん検診の結果が「要精密検査」となる場合もあること(偽陽性)など、がん検診の不利益につ
いて説明する。
☐ 検診間隔は 2 年に 1 回であり、受診の継続が重要であること、また、症状がある場合は医療機関の受診
が重要であることを説明する。
☐ 子宮頸がんの罹患は、わが国の女性のがんの中で比較的多いこと及び、近年の罹患や死亡の動向などを
説明する。

2. システムとしての精度管理
解説:検診機関が単独で実施できない項目については、関係機関(都道府県、市区町村、医師会等)と連
携して実施する。
☐ 受診者への結果の通知・説明、またはそのための市区町村への結果報告は、遅くとも検診受診後 4 週間
以内に行う。
☐ がん検診の結果及びそれに関わる情報※について、市区町村や医師会等から求められた項目を全て報告す
る。
※「がん検診の結果及びそれに関わる情報」とは、地域保健・健康増進事業報告に必要な情報を指す
☐ 精密検査方法及び、精密検査(治療)結果※(精密検査の際に行った HPV 検査、子宮頸部の細胞診や組織
診の結果、手術によって判明した組織診断や臨床進行期など)について、市区町村や医師会から求めら
れた項目の積極的な把握に努める。
※ 精密検査(治療)結果は地域保健・健康増進事業報告に必要な情報を指す
☐ 診断・判定の精度向上のための症例検討会や委員会(自施設以外の子宮頸がん専門家あるいは細胞診専
門医※を交えた会)等を設置する。もしくは、市区町村や医師会等が設置した症例検討会や委員会等に参
加する。
※ 当該検診機関に雇用されていない子宮頸がん検診専門家あるいは細胞診専門医

3. 事業評価に関する検討
解説:検診機関が単独で実施できない項目については、関係機関(都道府県、市区町村、医師会等)と連
携して実施する。
☐ 自施設の検診結果について、要精検率、精検受診率、CIN3 以上発見率、CIN3 以上の陽性反応適中度等の
プロセス指標値を把握する※。
※ CIN3 以上とは、子宮頸部上皮内腫瘍 3(CIN3)、上皮内腺がん(AIS)及び子宮頸部浸潤がんを指す
※ 冒頭の解説のとおり、検診機関が単独で算出できない指標値については、自治体等と連携して把握す
ること。また自治体等が集計した指標値を後から把握することも可である
☐ プロセス指標値やチェックリストの遵守状況に基づいて、自施設の精度管理状況を評価し、改善に向け
た検討を行う。

108