資料3-2 がん検診事業のあり方について(案) (157 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41159.html |
出典情報 | がん検診のあり方に関する検討会(第42回 7/4)《厚生労働省》 |
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A51
A 判定の受診者には「再検査が必要」という指導を必ず行うべきで、その上で受診者が再検査を
拒否した場合は、次年度の肺がん検診(次回の定期検査)を勧めるべきです。
ただ子宮頸がん検診の細胞診とは異なり、喀痰細胞診の場合は本人のとり方によるため、必ずし
も検診機関に問題があるとはいえません。システム的に再検査できる体制が無い場合は、当面再
検査ができなくてもやむを得ないと判断するしかありません。あまりに材料不適が多い場合は
(A 判定の割合が高い地域)、痰のとり方についての説明方法を確認してください(非喫煙者に
喀痰細胞診を行っていないかも確認してください)。
⑤乳がん
Q52
乳房エックス線検査では 40 歳以上 50 歳未満の方のみ 2 方向撮影と規定されていますが、50 歳
以上も 2 方向撮影でかまいませんか。
A52
50 歳以上の方の撮影枚数については今後の検討課題です。
2 方向撮影の方がより多くがんを発見できる可能性がありますが、撮影枚数を増やすことによる
被ばくも増します。検診方法はその検診によって得られる利益(死亡率減少)と不利益を勘案し
て決められるもので、50 歳以上については今後の検討課題です。
Q53
検診結果の判定区分では要精検で、その後の比較読影で精検不要と判定された場合、受診者本人
には(比較読影前の結果に従って)要精検の通知を出すべきですか。
A53
検診結果の判定はガイドライン上(※)、「比較フィルムがある場合には比較読影をした上で判
定をする」とされています。検診結果は、比較読影施行後に要精検か否かを判定してください。
なお、地域保健・健康増進事業報告や本人への通知という意味では最終結果(要精検/精検不要)
だけあれば良いのですが、精度管理という意味では、一次読影結果、二次読影結果、比較読影結
果のすべての結果を正しく把握することで、さらなる精度管理体制の構築につながります。ま
た、現時点では比較読影の基準は決まっていないので、各市町村がどのような基準で判断された
のかを、がん部会等で話し合っていく必要があると考えます。
※マンモグラフィガイドライン第 3 版増補版参照
⑥子宮頸がん
Q54
検体不適正で再検査をする場合、受診者にどのような説明をすれば良いでしょうか。
A54
「再検査をしない限り結果が出ないので、検診を受診したことにならない」と説明してくださ
い。ただし、説明した上で、ご本人が受診しないと判断される場合は強要できませんが、本人の
不利益のみならず、自治体全体の精度の低下につながります。
なお、不適正の発生理由として最も多く考えられるのは医師による検体採取の問題ですので、不
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