よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料3-2 がん検診事業のあり方について(案) (155 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41159.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第42回 7/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

よび不利益の最小化―(特に3~5ページ)
https://gankenshin.jp/products/screening-guidebook/

②胃がん
Q46

胃内視鏡検査で、事前の血液検査(感染症チェック)が必須でない理由を教えてください。

A46

日本消化器がん検診学会の「対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル」では、消化器内視鏡
の感染制御に関するマルチソサエティ実践ガイド(※)に準じ、検査毎に、用手および自動洗浄
消毒装置での洗浄と高水準消毒液を用いた消毒が求められています。このマニュアルに沿って
内視鏡機器を適切に消毒・洗浄することが検診実施要件の一つであり、マニュアルを遵守してい
れば内視鏡を介した感染を防ぐことができます。ただし、洗浄・消毒が不適切であれば、今後内
視鏡件数の拡大に従って感染拡大を招く恐れがあり、マニュアルの遵守徹底が必要です。
※マルチソサエティ実践ガイドでは「検査ごとに適切な洗浄・高水準消毒が行われ、標準予防策
が遵守されれば、内視鏡検査による患者間の交差感染防止を目的とした内視鏡検査前の感染症
チェックは不要である」となっています。

Q47

胃内視鏡検診の検査中にポリープなどが見つかった場合、別日に再度来院するのは受診者の負
担が大きいため、検診と同時に生検を実施したいとの意見があります。医療的な処置をした分を
保険診療とすること(検診と医療行為の併用)は可能でしょうか。

A47

胃内視鏡検診と同時に実施する生検は、精密検査となり、生検および病理組織検査は保険診療と
して診療報酬を請求できることになっています(平成 15 年 7 月 30 日厚生労働省保険局医療課
事務連絡)。保険請求にあたっては、胃内視鏡検査の生検(内視鏡下生検法、病理組織顕微鏡検
査、病理学的検査判断料)以外は全額実施主体の負担になります。また、生検に係る自己負担分
が生じることを受診者に伝えておく必要があります(2 臓器になる場合もあるので注意)。
生検は偶発症を生じる最大の原因であり、不要・不急の生検はできるだけ避け、必要最小限に留
めることが必要です。生検の主な偶発症は出血であり、適切な対応がとれる体制を整備するこ
とも重要です。検査医にはダブルチェックや研修会を通じて「念のため」「良性病変の診断」を
目的とした生検は行わないことを周知するようお願いします。

Q48

胃内視鏡検診において、自治体が委託料として負担すべき内容はどこまででしょうか(予診料や
局所麻酔の薬剤等)。また、マニュアルで原則禁止とされている鎮痛薬・鎮静薬が使用された場
合も、自治体が負担しないといけないのでしょうか。

A48

胃内視鏡検査として保険請求できるのは前処置薬(局所麻酔、消泡剤、鎮痙剤など)と胃・十二
指腸内視鏡検査の費用までなので、これらは少なくとも自治体負担となります。
予診料については受託契約でその扱いを決めていただくことになります。保険診療で行う内視
鏡検査では、インジゴカルミン色素散布やヨード染色法を行った場合は粘膜点墨法として保険

155