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06_参考資料3_令和7年度障害福祉現場の生産性向上に向けた調査研究事業報告書 (79 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74877.html
出典情報 障害福祉分野における人材確保・生産性向上に関する検討会(第1回 7/28)《厚生労働省》
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福祉分野における生産性向上の取組は、まだ始まったばかりの段階にあり、現場での理
解の浸透や実践の広がりはこれから本格化していくものと考えられる。その意味で、本
事業を通じて「なぜ必要か」
「何を目指すか」
「どのように進めるか」という基本的な考
え方の全体像を整理したことは、今後の取組を進めていく上での出発点として位置づけ
られる。
本事業の実施を通じては、取組の内容だけでなく、事業の進め方そのものに関しても
重要な示唆が得られた。本事業では、生産性向上の取組主体が事業所であることから、
事業者団体を中心とした構成で有識者会議を実施し、当事者の意見については事業者団
体を通じて把握する整理としたものの、障害当事者の検討への参画に関して更に考慮す
べきとの意見が寄せられた。また、フォーラムの開催にあたっては、実施の過程で合理
的配慮の提供に関する建設的な対話が行われ、その中で、障害福祉分野のイベントとし
て合理的配慮について特に留意しつつ企画する必要性が認識された。
こうした経緯は、生産性向上の取組が「当事者のためのケアの充実」を本来の目的と
するものである以上、当事者の声をどのように反映していくかについて、事業の設計段
階から丁寧に検討しておくことの重要性を示している。当事者参画や合理的配慮の確保
は、事後的な対応にとどまらず、今後のガイドライン策定や各種施策の検討において
も、当然の前提として位置づけていく必要がある。
特に留意すべき点として、障害福祉の現場においては、
「生産性向上」という言葉に対し
て、なお一定の抵抗感や慎重な受け止めがあることが挙げられる。この言葉は、効率化の
追求や人員削減を連想させやすく、障害福祉が大切にしてきた個別性や関係性、支援の質
と相容れないものとして受け止められる可能性がある。そのため、今後の施策展開におい
ては、生産性向上を当事者視点に立ったケアの充実、利用者の生活の質の向上、支援者が
よりよい支援を行うための環境づくりにつながる取組であることを、繰り返し丁寧に伝え
ていく必要がある。
また、理解の浸透を図るためには、理念的な説明にとどまらず、現場での具体的な実践
と結びつけながら示していくことが重要である。実際にどのような課題意識のもとで取組
が始まり、どのような工夫を経て、どのように支援の質や働きやすさの向上につながった
のかを、実践事例の紹介やフォーラム等を通じて示していくことで、生産性向上の考え方
はより現場に受け入れられやすくなると考えられる。

第3節 今後の展望
今後の政策的な展望としては、ガイドラインの策定にとどまらず、第8期障害福祉計画
及び第4期障害児福祉計画に向けた基本指針の見直しにおいて基本的事項として新設され
る見込みの「ケアの充実のための生産性向上」の考え方を各地域で実装していくための取
組が本格化することが想定される。同指針においては、介護テクノロジーの導入促進、手

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