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【資料1】業績評価シート(令和6年度)Ⅱ.船員保険 (96 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_83465.html
出典情報 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第46回 9/29)《厚生労働省》
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④調査・研究の推進
【事業計画】


船舶所有者・加入者の適用情報、医療費データ、健診結果等を用いて分析を進める。



「経済財政運営と改革の基本方針 2022(骨太の方針)」(令和4年 6 月7日閣議決定)
において、生涯を通じた歯科健診を推進するとされたことや令和 5 年度に実施した船員
の歯・口腔の状況を把握するための分析結果を踏まえた取組を試行する。

【自己評価】
令和6年度評価項目

重要度

④調査・研究の推進

困難度

評価

令和6年度

令和5年度

方法

自己評価

最終評価

定性





【自己評価の理由】


「経済財政運営と改革の基本方針 2022(骨太の方針 2022)」において生涯を通じた歯科健
診(いわゆる国民皆歯科健診)について明記されたこと等を踏まえ、2022(令和 4)年度及
び 2023(令和 5)年度に歯科に係る分析を行ったところ、船員保険被保険者は他の健康保険
の平均と比べて以下のような特徴があることが明らかにした。
・歯科の受診率が低い
・咀嚼状況で、噛めない・ほとんど噛めないと回答した者の割合が高い
・う蝕(虫歯)の重症化率が高い
・歯周疾患の重症化率が高い
これらの特徴は、船上での中長期に渡る生活の中では予防という観点で定期的に歯科医へ

受診することが困難で、歯の痛みや症状が出現してから受診するという船員特有の受診行動
が影響しているものと考えられる。


以上の分析結果を踏まえると、まずは被保険者自身が歯・口腔の状況に関心を持ち、普段
からセルフケアに取り組んでいただくことができる環境を整備することが必要であること
から、2024(令和 6)年度は「船員デンタルケアキット」の提供を試行的に実施した。



船員デンタルケアキットは、口腔の状態をチェックできる鏡や咀嚼力を測ることができる
ガム、普段のケアに使用できる歯間ブラシやデンタルフロスのほか、いくつかの質問に回答
すると口腔の健康状態を判定し状態に応じて歯科への受診勧奨を実施するスマートフォン
用アプリをセットにしたもので、
「船員の健康づくり宣言」のアクティブコースにエントリー
した船舶所有者への支援メニューとして提供する形とした。

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