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【資料1】業績評価シート(令和6年度)Ⅱ.船員保険 (87 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_83465.html
出典情報 全国健康保険協会業績評価に関する検討会(第46回 9/29)《厚生労働省》
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ⅱ)バイオシミラーの使用促進に向けた取組方法等の検討
バイオ医薬品は、生物由来のタンパク質を利用して製造される医薬品であり、遺伝子組換
え技術や細胞培養等の最先端技術を用いて製造されるため、化学合成によって製造される医
薬品と比べて薬価が高額であるものが多いです。近年、がんや難病の領域を中心に、それま
で化学合成品を中心とした薬物療法等において有効な治療法のなかった疾患に対して、革新
的な治療効果をもたらすようになり、医療現場で広く使用されるようになっています。バイ
オシミラーとは、バイオ医薬品の特許が切れた後に製造され、先行バイオ医薬品の5~7割程
度の薬価でありながら同等・同質の品質、安全性、有効性を有することが認められた医薬品
です。
バイオシミラーは、医療費適正化の観点に加え、先行バイオ医薬品とともに、医薬品分野
の中でも成長領域として期待されている分野であり、バイオ産業育成の観点からも使用を促
進する必要があることから、後発医薬品に係る主目標の副次目標として「2029(令和11)年
度末までに、バイオシミラーに80%以上置き換わった成分数が全体の成分数の60%以上にす
る」という目標が国の方針として示されています。
船員保険加入者のバイオシミラーの使用状況等を分析したところ、2023(令和5)年度診
療分のレセプト情報において、バイオシミラー置換率が80%以上の成分数は、全体の成分数
の23.5%(4成分/17成分)であることがわかりました。また、多くの成分で患者数が数十人
かつ数量も数百と大変少数であることも明らかになりました。
引き続き国の方針を踏まえ、船員保険における実態等を調査し、効果的な事業実施に繋げ
ていくことが重要となりますが、まずは、バイオシミラーの認知度が低いことから、加入者
に対して、バイオシミラーの認知度向上を目的とした周知広報を行っていくことが必要と考
えています。

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