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令和5年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項・一括版) (293 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/pdf/r5_kouki_zentai_shiori_2.pdf
出典情報 令和5年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項)(11/17)《東京都》
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首都東京を守るテロ等対応力の強化
(提案要求先
(都所管局

警察庁)
警視庁)

(1)テロ対策資器材の充実強化を図ること。
(2)爆発物等テロの手段を封じ込める対策を強化すること。
(3)テロ等重大事案への捜査能力の向上を図ること。
(4)諸外国への技術情報等の流出防止対策を強化すること。
<現状・課題>
近年、新型コロナウイルス感染拡大下においても、ISIL等は刃物や車両等
の身近な手段によるテロ事件を称賛するなど、更なるテロの実行を呼び掛けてい
る。また、日本政府もテロの標的として名指しされ、今後も邦人をテロの標的と
することが示唆されるなど、我が国に対する国際テロの脅威が継続する中、令和
5年は主要国首脳会議の開催を控えており、ISIL等の過激思想に影響を受け
た者によるテロが日本国内で発生する可能性は否定できない。
さらに、我が国においても、インターネットを通じて銃器等の設計図、製造方
法等を容易に入手できるなど、治安上の脅威に深刻な変化が生じており、特定の
テロ組織等との関わりがなくても、社会に対する不満を抱く個人がインターネッ
ト上における様々な言説等に触発され、違法行為を引き起こすおそれもある。
実際に、テロ組織等と関わりのない個人によって、手製の銃器を用いた銃撃事
案や身近に入手可能な凶器を使用した無差別殺傷事案等が続発しており、これら
の事件は事前の予測が困難であることから、犯行を水際で未然に防止するために
警備現場にかかる負担は重大なものとなってきている。
また、国際情勢が急速に厳しさと複雑さを増し、地政学的緊張が高まる中、我
が国の企業、研究機関等が保有する高度な技術情報等は、諸外国の情報収集活動
の対象となっており、産学官連携による技術情報等の流出防止対策を推進すると
ともに、流出に対する取締りを強化することが求められている。
このような情勢の中、我が国の政治・経済・社会の機能が集中し、国際テロ組
織等にとって格好の攻撃対象となり得る重要施設や大規模集客施設が多数所在し、
かつ、高度な技術情報等を保有する企業、研究機関等が多数所在する首都東京に
おいて、テロ対策及び技術情報の流出防止対策を強化することは、国と東京都が
連携して対処すべき喫緊の課題である。
<具体的要求内容>
(1)テロの未然防止と事案発生時の事態対処に万全を期すため、最先端技術を
駆使したテロ対策資器材の充実強化を図ること。
(2)国内外研究機関による研究成果等について情報収集するとともに、テロ防
止啓発用物品等を作成し、民間事業者や地域住民に広く配布するほか、広報

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