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令和5年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項・一括版) (202 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/pdf/r5_kouki_zentai_shiori_2.pdf
出典情報 令和5年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項)(11/17)《東京都》
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食品ロス削減施策の推進
(提案要求先

消費者庁・農林水産省・経済産業省・環境省)
(都所管局 環境局)

食品ロス削減に向け、多様な主体と連携し、国民運動として食品
ロスの削減を推進するとともに、食品リサイクル法の対象を拡大す
ること。
<現状・課題>
日本国内で発生する食品由来の廃棄物等のうち、本来食べられるにもかかわら
ず捨てられている、いわゆる食品ロスは令和2年度実績で522万トンと推計さ
れており、これは国連世界食糧計画(WFP)による食糧援助量(約420万ト
ン)の1.2倍に相当する膨大な量である。
① 令和元年10月、食品ロスの削減の推進に関する法律(令和元年法律第1
9号)が施行されるとともに、令和2年3月には、食品ロスの削減の推進に
関する基本的な方針が示された。都においても令和3年3月に策定した東京
都食品ロス削減推進計画に基づき、多岐にわたる施策を着実に推進している
ところであり、国民運動として事業者・消費者・行政等の多様な主体が協働
により取組を進めていく必要がある。
② 流通段階(製造、卸売、小売)で発生する食品ロスは、食品ロス全体の3
分の1に上る。平成31年3月、農林水産省の「食品ロス削減のための商慣
習検討ワーキングチーム」(以下「ワーキングチーム」という。)において
加工食品や日配品の商慣習に関しての取りまとめが行われ、納品期限の緩和
等の動きが進展しているものの、更に実効性のある対策を進める必要がある。
③ 新型コロナウイルス感染症の影響により、家庭での食事の機会も増加して
いることから、買い物前のストックチェックや、商品を陳列棚の手前から取
るなど、食品ロスを意識した消費行動の重要性が一層増している。食品ロス
の削減に向けた具体的な行動を促すよう、「新しい日常」にも配慮しながら、
普及啓発等に継続的に取り組んでいく必要がある。
④ 令和元年7月から計34の業種区分について発生抑制の目標値を設定し
たものの、目標値の設定がなされていない業種区分も多い。
発生抑制は、食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(平成12年
法律第116号。以下「食品リサイクル法」という。)において最優先で取
り組むべき事項であり、施策を更に強化する必要がある。
また、食品リサイクル法の対象となっている業種は、食品製造業・食品卸
売業・食品小売業・外食産業の4業種であり、学校などは法の対象となって
いないことから、食品リサイクル法の対象とするよう検討する必要がある。
⑤ 食品廃棄物のリサイクル促進のため、リサイクル施設の整備促進が重要で
ある。

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