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令和6年度予算の編成等に関する建議 本文 (65 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/zaiseia20231120.html
出典情報 令和6年度予算の編成等に関する建議(11/20)《財務省》
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このように、
「外来医療に係る医療提供体制の確保に関するガイドライ
ン」が必ずしも徹底されていない現状を踏まえ、その実効性を担保するた
め、都道府県知事の権限強化について検討すべきである。
〔資料Ⅱ-1-
101 参照〕
b)医学部の定員の適正化
令和2年度(2020 年度)の医学部定員を前提とした厚生労働省の将来
推計によれば、令和 11 年(2029 年)頃にマクロでは医師需給が均衡し、
その後は医師の供給過剰となることが見込まれる。それにもかかわらず、
足もとでも医学部定員は増加していることから、医学部定員の適正化が
必要である。
〔資料Ⅱ-1-102 参照〕
c)開業規制について
我が国では、自由標ぼう・自由開業医制の下、診療科や地域によらず自
由に開業することが認められている結果、先に述べたような地域偏在等
の問題が生じている。
諸外国を見ると、例えば、ドイツやフランスは日本と同様に公的医療保
険制度をとる中で、診療科別、地域別の定員を設ける仕組みをとっている。
今後、我が国でも、地域ごとに、病院ごと、病院・診療所間の役割分担
を明確にしつつ、必要な医療人材を集中・確保していくことが求められる
中で、診療所の新規開設についても、各国の例を参考にもう一歩踏み込ん
だ対応が必要である。
〔資料Ⅱ-1-103 参照〕
イ)かかりつけ医(平時からの効率的・効果的な医療提供体制の構築)
医療機関の役割分担は、今回の新型コロナにおいて問題が顕在化した
が、超高齢化が進む中で平時から益々大きな課題となっている。患者の高
齢者が進んで疾病を持つ者が増える一方で、人口減少により医療資源と
しての人材が先細る中で、医療制度を持続可能にするためには、給付と負
担のバランスだけでなく、医療提供体制そのものを効果的・効率的なもの
にする必要がある。

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