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提案書14(2601頁~2800頁) (98 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

372204

※事務処理用

提案される医療技術名

経静脈電極抜去術

(レーザーシース使用)

申請団体名

日本不整脈心電学会
03循環器内科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

15心臓血管外科
関連する診療科(2つまで)
31麻酔科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

経静脈電極抜去術

レーザーシース使用



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


599-5

1

1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

その他」を選んだ場合、右欄に記載

ペースメーカ等のデバイス治療における経静脈リード抜去の適応は感染症/静脈閉塞/リード不全/不要リード等である。特に感染症例では敗血症
性ショックに陥ると治療にかかわらず命を失うことが稀でないため、デバイスの全抜去が必須である。本治療はレーザーシースを用いてリードを
経静脈的に抜去を行うもので90%以上の高い有効性と外科バックアップなどの安全への配慮で0.3%程度の低い死亡率が報告されている。

文字数: 195

再評価が必要な理由

本治療が保険償還技術となったおかげで国内で普及してきたことや症例数の増加(※参考文献4)は評価できるが、同時に施設・術者の習熟度が
上がるにつれ手技的に困難な症例も増加してきている。例えばリード留置期間が10年以上の長期になるとレーザーを含めた複数のデバイスを必要
とすることがわかっており(※参考文献3)、手技のコストが上がることは容易に推測できる。手術の償還額は一定の評価を戴いているが、特に
デバイス感染などの症例では、経静脈的リード抜去のClass I適応であるが、重症例も多く含まれ、実際感染例は非感染例に比し10倍以上の死亡
率増加が示されており(※参考文献5)、手術手技を含めた治療に時間とコストがかかるため、導入時より厳格に定められている術者のトレーニ
ング用件や施設の基準等と相まって、施行可能施設が頭打ちとなっている。上述に加えて、外保連試案点数との開きも大きい技術であるため、再
評価を申請する。
追加のエビデンスには※を付記。

【評価項目】
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):913,540円
外保連試案2022掲載ページ:170-171
外保連試案ID(連番):S93-0219900
技術度:E 医師(術者含む):3 看護師:2 その他:2 所要時間(分):180
------------------------------------------------------------------(ここまで)

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

リード抜去術者および施設のこの手技の習熟度が上がるにつれ難易度が上がる傾向にある。本邦のリード抜去症例のレジストリーであるJ-LEXの
レポートによるとリード留置期間は平均約8年であったが、リード留置期間が長くなるとリード抜去の難易度は有意に高くなることがわかってお
り、レーザーを含めた複数の抜去デバイスを必要とするため、コストが高くなることが容易に推測できる。また、リード抜去適応の主因である感
染(J-LEX 62.8%)は本邦ガイドラインでもClass Iで経静脈リード抜去術が選択されるが、感染症例の死亡率は非感染例より10倍以上になり、管
理はリードなど感染異物の除去の後、感染性心内膜炎として全身管理を要したりする重症例があり、手術を含めた治療コストは高くなる。これら
のコスト増要因を鑑みて再評価を申請する。

ペースメーカ等の心臓植え込み型電子デバイスには通常心腔内に留置するリードが存在するが、これらリードの不具合により生命が脅かされる等
の場合対象となる技術である。薬事・特定医療材料として認可済のエキシマレーザー心内リード抜去システムによる抜去を行うが,技術的な習熟
が必要なため、現在施設基準と施行医のトレーニング義務が課されている。

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