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提案書14(2601頁~2800頁) (171 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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広角眼底撮影は、従前の眼底カメラでは撮影が困難であった網膜周辺部の病変検出が可能であり、網膜疾患の早期発見・診断・治療効果判定・経
過観察に有用な検査である。
カラー眼底写真は,糖尿病網膜症診療の基本である眼底検査の結果を客観性と再現性をもって,保存することが可能である。近年開発された超広
角走査レーザー検眼鏡は,眼底周辺部の所見,記録を一度の撮影で行うことができる。無散瞳撮影が可能であり,有用な診断機器となっている。
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 (参考文献1)患者に対しても無散瞳で検査できる、眩しくないためメリットがある。(参考文献2,3)従来、糖尿病網膜症の管理は後極の変化を探
後等のアウトカム
る標準的な網膜画像にのみ依存してきたが、現在では網膜周辺の異常も同様に顕著であることが知られている。(参考文献4※)
広角眼底検査は網膜周辺の変化と各種疾患との進行の関連づけを行うデータを提供でき、今後病気のメカニズムの理解促進や治療プログラム等の
促進に役立つ可能性を持っている。(参考文献5)

③再評価の根
拠・有効性

〔追加のエビデンスには※を付記〕

ガイドライン等での位置づけ

④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

糖尿病網膜症ガイドライン、2020年12月10日 日本糖尿病眼学会診療ガイドライン委員会
カラー眼底写真は,糖尿病網膜症診療の基本である眼底検査の結果を客観性と再現性を
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す もって,保存することが可能である。
る。)
近年開発された超広角走査レーザー検眼鏡は,眼底周辺部の所見,記録を一度の撮影で行
うことができる。
無散瞳撮影が可能であり,有用な診断機器であると述べられている。(参考文献1)

令和5(2023年)年患者調査データによると糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、コーツ病、裂孔原性網膜剥離または増殖性硝子体網膜症の患者数は
年間331,000人である。また、業界団体調査によると現在広画角眼底撮影の眼科医療機関への普及率は21.7%と推計される。よって対象は、
331,000(人)×21.7%=71,800人/年と考える。なお、これらの患者に対しては、4ヶ月に1回(年間3回)の撮影を平均的に行っていることから、
対象件数は、71,800(人)×3回/年=215,400件/年と考える。

見直し前の症例数(人)

5,600

見直し後の症例数(人)

71,800

見直し前の回数(回)

16,800

見直し後の回数(回)

215,400

年間実施回数の
変化等

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、コーツ病、裂孔原性網膜剥離または増殖性硝子体網膜症の患者に対するカラー撮影の有用性について学会のコン
センサスが得られている。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 標榜科が眼科であること。
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 日本眼科学会が認定する眼科専門医がいること。
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 特になし
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

眼球等へ接触することなく、広角で眼底を撮影することができ安全性の高い検査である。また、広角眼底札装置の使用による不具合は確認できな
かった。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

特になし

⑧点数等見直し
の場合
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

見直し前
見直し後
その根拠

100
100
現在の加算点数と同じ

区分

区分をリストから選択

番号
技術名

特になし
特になし

具体的な内容

特になし

特になし

増(+)

プラスマイナス
予想影響額(円)

198,600,000

その根拠

広角眼底撮影加算は年間16,800回実施されている。
適応拡大による年間実施回数増は、198,600回(215,400-16,800回)となる。
198,600×100(点)×10(円)=198,600,000円

備考

特になし

⑩予想影響額

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

(眼撮影装置)パノラミック オフサルモスコープ デイトナ、走査型超広角眼底撮影装置CLARUS、共焦点走査型ダイオードレーザ検眼鏡
ミランテ

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

特になし

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