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提案書14(2601頁~2800頁) (134 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Minimally invasive inguinal hernia repair is superior to open: a national database review
B Pokala, P R Armijo, L Flores, D Hennings, D Oleynikov
Hernia, 2019;23:593-599

4)概要

Vizient clinical databaseを用いたコホート研究。2013年から2017年にかけて鼠径部切開法2,413例、腹腔鏡手術540例、
ロボット支援手術594例が行われた。全体の合併症はそれぞれ、3.85% vs 4.44% vs 0.67%とロボット支援下手術が最も
少なかった(p<0.05)。創感染は鼠径部切開法で8.33%で有意に高頻度であった(腹腔鏡手術 0.56%、ロボット支援手術
0%)。入院期間は鼠径部切開法で3.6日で有意に延長していた(腹腔鏡手術 2.2日、ロボット支援手術 1.8日)。30日再入
院率は鼠径部切開法(3.6%)が、ロボット支援手術(0.8%)で有意に高かった。ロボット支援下手術は他の術式と比較して
アウトカムが改善していた。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Robotic inguinal hernia repair: systematic review and meta-analysis
Amjad Qabbani, Omar M. Aboumarzouk, Tamer ElBakry, Abdulla Al-Ansari, Mohamed S. Elakkad
ANZ J Surg 2021; 21. doi: 10.1111/ans.16505

4)概要

ロボット支援下鼠径ヘルニア修復術 (R-TAPP)のシステマティックレビューおよびメタアナリシス(合計8987例)。R-TAPP
は、平均手術時間 90.8分、合併症発生率 10.1% (疼痛 2.8%, 尿閉 2.8%, 感染 0.4%, 漿液腫 3%, その他 1%)、再発率
1.2%, 再入院率 1.6%であった。R-TAPPは切開法と比較して手術時間は有意に長いが、再入院率が有意に少なかった。合併
症発生率、術後疼痛、再発率に差は認めなかった。また、R-TAPPはL-TAPPと比較して、手術時間は有意に長いが、合併症発
生率が有意に少なかった。術後疼痛、再発率、再入院率に差は認めなかった。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Current status and future perspectives of robotic inguinal hernia repair
Saito T, Fukami Y, Kurahashi S, Yasui K, Uchino T, Matsumura T, Osawa T, Komatsu S, Kaneko K, Sano T
Surg Today. 2022;52(10):1395-1404

4)概要

全世界で5500台以上のda Vinci Surgical System(DVSS)が導入されるとともに,アメリカでは、鼠径ヘルニアを含めた一
般外科領域に対するロボット手術は急速に増加している。しかし、米国以外ではいくつかの先進的な施設でしか行われてい
ない。その理由は、鼠径ヘルニアのロボット支援手術の利点が、開腹法や腹腔鏡手術と比較し、まだ明らかになっていない
ためである。ロボットによる鼠径ヘルニア修復術の安全性と実現可能性は、いくつかのレトロスペクティブな研究などで示
されている。しかし、当該手術におけるロボット手術の優位性を裏付ける確たる証拠は報告されていない。さらには、ロ
ボットによる鼠径ヘルニア修復術の長期的な臨床経過もはっきりしていない。とはいえ、ロボット手術は、手首を使った器
具の使用、震動フィルタリング、高解像度の3D画像など、この技術の利点である機能を最適化すれば、従来の腹腔鏡手術の
欠点を克服できる可能性がある。ロボットによる鼠径ヘルニア修復術の潜在的な利点については,いくつかの研究で議論さ
れてきた。その中には,疼痛の軽減が可能であること,再発や局所的な合併症の発生率が減少すること,従来の腹腔鏡下鼠
径ヘルニア修復術と比較してロボットアプローチの学習曲線が獲得しやすいことなどが含まれる。本レビューでは、鼠径ヘ
ルニアに対するロボット支援下鼠径ヘルニア修復術の現状を紹介し、問題点を議論する。

⑯参考文献1

⑯参考文献2

⑯参考文献3

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
⑯参考文献4
4)概要

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
⑯参考文献5
4)概要

Patient perceptions of acute pain and activity disruption following inguinal hernia repair: a propensitymatched comparison of robotic-assisted, laparoscopic, and open approaches
James G Bittner Iv, Lawrence W Cesnik, Thomas Kirwan, Laurie Wolf, Dongjing Guo
Journal of Robotic Surgery, 2018;12:625–632
2015年10月28日から2016年11月1日までの間にロボット支援(R)、腹腔鏡(L)、開腹(O)による鼠径ヘルニア手術(IHR)
を受けた患者の急性期疼痛、活動制限、満足度を傾向マッチングを行い比較した。R-IHRは、O-IHRに比べて急性期疼痛が少
なかった(NRS 4.1±0.3 vs 5.6±0.3、p<0.01)が、L-IHRと比べると同程度であった(4.0±0.3 vs 4.4±0.3、
p=0.37)。活動制限もR-IHRはO-IHRと比較して少なかったが、L-IHRと比較すると同程度であった。
Comparison of short-term outcomes of robotic and laparoscopic transabdominal peritoneal repair for unilateral
inguinal hernia: a propensity-score matched analysis
Okamoto N, Mineta S, Mishima K, Fujiyama Y, Wakabayashi T, Fujita S, Sakamoto J, Wakabayashi G
Hernia 2023 https://doi.org/10.1007/s10029-022-02730-7
【目的】ロボット支援下(R-TAPP)と腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(L-TAPP)の周術期成績を比較することを目的とした。【方
法】片側鼠径ヘルニアのためにR-またはL-TAPPを受けた患者で、傾向スコアマッチングを行い解析した。R-TAPPではラーニ
ングカーブを評価した。 【結果】各群には80名の患者が含まれ、R-TAPPがL-TAPPより10分長かった(p=0.087)が、コン
ソール/腹腔鏡下時間は同様であった(67分および66分、p=0.71)。内鼠径ヘルニアではR-TAPPの剥離時間はL-TAPPよりも
短かった(17分および27分、p=0.056)。推定出血量、術後入院期間、術後疼痛を含む周術期因子には差がなく、介入が必
要な慢性疼痛はなかった。R-TAPPで手術時間がプラトーに達するために必要な症例数は7~10例であった。【結論】R-TAPP
は安全に導入され、周術期成績はL-TAPPより劣っていないことが示唆された。迅速なラーニングカーブは、R-TAPPの早期標
準化に寄与する可能性がある。

※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。

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