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提案書14(2601頁~2800頁) (64 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

急性膵炎診療ガイドラインでは、保険収載がないため臨床研究として行われるべきと記載されているが、行われる手技は日
常診療で多く実施されている腹部血管造影手技であるものの、脾梗塞や刺入部出血等のカテーテル関連合併症もあることか
ら、専門施設での施行が必要である。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)

IVR手技に熟達した放射線科医と速やかに緊急手術を行える外科医が常勤としており、全身集中管理を行えるICUを併設して
いることが最低要件である。

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)

急性重症膵炎の臨床経験を有する5年以上の消化器外科医が常勤医として2名以上配置されている。

その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

当該の実施にあたっては、急性膵炎診療ガイドライン2021を参考にすること。

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

動注療法の合併症としては、7.8%にカテーテル関連合併症を認め、その内訳としては頻度順に、カテーテル閉塞、血栓
症、皮下血腫、脾梗塞、刺入部出血が挙げられる。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

膵動注療法は本邦においては30年以上前から実施している施設もあり、急性膵炎診療に従事している医師は本治療法の存在
を認識している。また手技としても腹部血管造影手技に準ずることから日常診療の延長として捉えられ、倫理性・社会的妥
当性に問題はない。


妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠

18,227
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):182,270円
外保連試案2022掲載ページ:224-225
外保連試案ID(連番):S91-0257800
技術度:D 医師(術者含む):2 看護師:1 その他:1 所要時間(分):60
------------------------------------------------------------------(ここまで)

区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

予想影響額

区分をリストから選択

特になし

番号
技術名

具体的な内容

プラスマイナス
予想影響額(円)
その根拠
備考

増(+)
10,936,200円
現在、本術式は算定されていないため、182,270円×60回として算定しました。

⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
nafamostatmesilate、gabexatemesilate
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況

2)調べたが収載を確認できない

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

d. 届出はしていない

⑭その他

なし

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

なし

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
⑯参考文献1

保険収載がないため臨床研究として行われるべきとして記載されている一方で、解説文には、”対象を造影CTで膵造影不良
を呈する造影CT Grade2以上かつICUに入室した極めて重症度の高い患者に対象を絞って行われた傾向スコアマッチング法の
解析では、動注群が対象群と比較し有意に院内致命率が低かった。この結果は後向き試験の結果であるため、RCTにより検
証されるべきである”としている。

2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Continuous regional arterial infusion of protease inhibitors has no efficacy in the treatment of severe acute
pancreatitis: a retrospective muticenter cohort study.
Horibe M, Sasaki M, Sanui M, et al
Pancreas 2017: 46: 510-517.

4)概要

日本のDPCデータベースを用い傾向スコアマッチング法による群間比較解析を報告した二つの観察研究についてメタ解析を
行ったところ、動注群の手術施行率が有意に高い(RR=2.59, 95%CI:1.12-6.00, P=0.03)結果であった。

1)名称
⑯参考文献2

急性膵炎 診療ガイドライン2021
急性膵炎診療ガイドライン2021改訂出版委員会
113-115

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