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提案書14(2601頁~2800頁) (79 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑥普及性

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

100
100

※患者数及び実施回数の推定根拠等

2018年度の日本産科婦人科学会腫瘍委員会の患者年報によると222例の外陰がんが登録され、リンパ節転移のないⅠ期とⅡ
期は129例、外陰切除術が行なわれた症例が123例であったため、年間対象患者数を約100人とした。手術回数は1人1回であ
るため、国内年間実施回数も100回とした。

⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

日本婦人科腫瘍学会の外陰がん・腟がん治療ガイドラインにおいては鼠径リンパ節転移が疑われない症例においては、SN生
検により鼠径リンパ節郭清の省略が考慮される(グレードC1)とされている。一方で婦人科医だけでなく既にSN生検に習熟
している他科の医師や放射線科、病理診断科などの協力のもとに取り組むことが望まれるとされている。当該技術は乳癌や
悪性黒色腫では保険収載されており難易度は高くないが、婦人科腫瘍専門医の監督下に行うことが望ましい。

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)

産婦人科あるいは婦人科を有する(実施責任医師を含む常勤の医師が2名以上)かつ、病理診断科及び麻酔科を有する(病
理診断科、麻酔科医師が各々1名以上必要)。医療機関としての当該技術の実施症例数が3例以上。

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)

日本婦人科腫瘍学会腫瘍専門医が在籍、実施者[術者]として3例以上[それに加え、助手又は術者として不要]、当該技術の
経験症例数:要(3例以上)

その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

当該技術の適応の判断及び実施に当たっては、日本婦人科腫瘍学会の外陰がん・腟がん治療ガイドラインを参考にするこ
と。

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

トレーサー局注時に軽度の出血や薬剤によるアレルギー反応が生じる可能性があるが、非常に稀である。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題なし



妥当と思われる診療報酬の区分
⑩希望する診療
報酬上の取扱い

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

予想影響額

点数(1点10円)

5,000

その根拠

類似技術の点数(D409-2

区分

1 併用法 5,000点)と比較して同等と考えられるため。

区分をリストから選択

番号
技術名

特になし
特になし

具体的な内容

特になし

プラスマイナス
予想影響額(円)

1,600/人

その根拠

センチネルリンパ節生検(片側)

増(+)

【現在かかっている医療費】
子宮悪性腫瘍手術(69,440点)+リンパ浮腫指導管理料2回(200点)+リンパ浮腫複合的治療料
(200点/月)
リンパ浮腫発生率約20%で術後10年間リンパ浮腫治療を行ったと仮定すると、患者1名あたりの医療費は、69,440+200✕0.2
+200✕120✕0.2=74,280点となる。
【新たな治療法における医療費】
子宮悪性腫瘍手術(69,440点)+当該治療=74,440点
【影響額】
74,440-74,280=160点=1,600円
今回、算出できなかったが、これに蜂窩織炎を併発した際の医療費や、QOL低下による社会復帰の遅れなどを勘案すると、
実質的な影響額はマイナスになるものと推測される。
特になし

備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
放射線同位元素、インドシアニングリーン、青色色素
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

3)調べていない

特になし

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

d. 届出はしていない

⑭その他

特になし

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

特になし

⑯参考文献1

⑯参考文献2

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

1)名称

Lymphatic mapping and sentinel lymph node dissection compared to complete lymphadenetomy in the management of
early-stage vulvar cancer: A cost-utility analysis.

2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

McCann GA, et al.
Gynecol Oncol, 2013;130:237-245

4)概要

49の研究をまとめたメタアナリシスでは患者あたりのSN同定率は94.4%、鼠径リンパ節を含む感度は92%、偽陰性率は8%、陰
性的中率は97%であったと報告されている。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

Sentinel node dissection is safe in the treatment of early-stage vulvar cancer.
Van der Zee AG, et al.
J Clin Oncol, 2008; 26:884-889
外陰がん403例で259例のSN生検群と144例の鼠径リンパ節郭清群を比較すると、創離開、蜂窩織炎、下肢リンパ浮腫は有意
に鼠径リンパ節郭清群で高かったとしている。

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