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提案書14(2601頁~2800頁) (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

本技術は2022年に913例施行され、近年毎年100例程度増加しているため。

見直し前の症例数(人)

900人

見直し後の症例数(人)

1,000人

見直し前の回数(回)

900回

見直し後の回数(回)

1,000回

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

腹腔鏡下スリーブ状胃切除術は、難易度は高いものの、ガイドライン(資料3、4)に示されているように十分な準備を行い、トレーニングを受けた
ものが施行すれば安全に施行できる。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 消化器外科、麻酔科、循環器内科及び糖尿病内科を標榜し、管理栄養士が配置されている。
制等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

(1)外科又は消化器外科について5年以上の経験を有し、当該手術に習熟した医師の指導の下に、当該手術を術者として5例以上実施した経験を有
する常勤の医師が1名以上配置されていること。
(2)当該手術を担当する診療科において、常勤の医師が2名以上配置されていること。
人的配置の要件
(3)常勤の麻酔科標榜医が配置されていること。
(医師、看護師等の職種や人数、専門 (4)高血圧症、脂質異常症又は糖尿病ならびに肥満症に関する診療について合わせて5年以上の経験を有する常勤の医師1名が配置されているこ
性や経験年数等)
と。
(5)常勤の管理栄養士が配置されていること。
(6)緊急手術体制が整備されていること。
遵守すべきガイドラインとして、日本肥満症治療学会「日本における高度肥満症に対する安全で卓越した外科治療のためのガイドライン(2013
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 版)」(資料3)と3学会合同委員会「日本人の肥満2型糖尿病患者に対する減量・代謝改善手術に関するコンセンサスステートメント」(資料4)、
「2022ASMBS/IFSOガイドライン」(資料5※)があげられる。
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

術後5年の減少体重33㎏、手術死亡0.03%、術後早期合併症2.6%であった。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題なし

⑧点数等見直し
の場合

⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

見直し前
見直し後
その根拠

40,050点
52,065点
30%の増点

区分

特になし

区分をリストから選択

番号
技術名

特になし
特になし

具体的な内容

特になし
減(-)

プラスマイナス

⑩予想影響額

予想影響額(円)

349,320,000円

その根拠

年間1,000例の患者が本技術を受けると、増点前に比べて100例症例数が増加するが、
1,000例の患者の1ヶ月の薬代が術前8,492円から術後5年0円になる。
予想影響額=(x)-(y) 349,320,000円 減
(x):予想される当該技術に係る年間医療費
(520,650円-400,500円)×900回+520,650円×100回=160,200,000円
(y):当該技術の保険収載に伴い減少すると予想される医療費
資料2によると薬代は手術により1ヶ月8,492円減額され、
5年間で509,520円となる。
509,520円×1,000名=509,520,000円の医療費の減少となる。

備考

特になし

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

特になし

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

日本消化器外科学会、日本内視鏡外科学会

⑭参考文献1

⑭参考文献2

⑭参考文献3

1)名称

Long-term 0utcomes of bariatric and metabolic surgery in Japan: Results of a multi-institutional survey

2)著者

Haruta H, Kasama K, Ohta M, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Obes Surg 2017;27:754-62

4)概要

わが国における9施設、肥満外科手術831例の多施設共同研究。腹腔鏡下スリーブ状胃切除術は501例であり、術後3年の寛解率は糖尿病85%、高血
圧症66%、脂質異常症63%であった[資料1/5]。

1)名称

Long-term impact of laparoscopic sleeve gastrectomy on drug costs of Japanese patients with obesity and type 2 diabetes mellitus

2)著者

Otake R, Seki Y, Kasama K, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Obes Surg 2022;32:1831-41

4)概要

わが国の1施設からの腹腔鏡下スリーブ状胃切除術後5年の薬代の変化の報告。術前の薬代が月額8,492円(糖尿病3,795円、高血圧症3,269円、脂質
異常症1,428円)かかっていたが、術後5年でも0円であった。[資料2/5]。

1)名称

日本における高度肥満症に対する安全で卓越した外科治療のためのガイドライン(2013版)

2)著者

日本肥満症治療学会

3)雑誌名、年、月、号、ページ

2013年

4)概要

わが国における肥満症治療法の普及、また安全な効果的な手術が行われるべく、日本肥満症治療学会は2013年にガイドラインを発表した。腹腔鏡
下スリーブ状胃切除術は標準的な肥満外科手術の1つとされている。本ガイドラインは2013年に作成されたが、Minds診療ガイドラインに準じた診
療ガイドラインである[資料3/5 該当ページ:5ページ]。

肥満外科治療ガイドライン策定委員会

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