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提案書14(2601頁~2800頁) (197 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

超音波ガイドを用いることにより麻酔の安全性は確実に向上する。
超音波を用いることによる副作用等のリスクは無い。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

超音波ガイドの実施に伴い倫理性・社会性に問題はない。むしろ、ランドマーク法と比較した安全性向上の観点から積極的
に行われるべきである。
全身麻酔の代替手段としての経済的優位性、身体的な侵襲軽減が期待される。特に全身麻酔ハイリスクの高齢者等への積極
的な適応が期待される。麻酔科医がいなくても手術ができるようになる利点もある。


妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

区分

区分をリストから選択

特になし

番号
技術名
具体的な内容
プラスマイナス
予想影響額(円)

予想影響額

2,600点
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):26,073円
外保連試案2022掲載ページ:未定
外保連試案ID(連番):申請承認済 31015
技術度:C 医師(術者含む):1 看護師:1 その他:0 所要時間(分):60
------------------------------------------------------------------(ここまで)
別途請求が認められていない必要材料と価格(市価中央値):
超音波用ゲル10円
ディスポーザブル滅菌済み神経ブロック針(超音波専用針)1,000円
超音波診断装置(1回あたり償却)500円
エコープローブカバー 1,000円

減(-)
2,822,925,600

その根拠

上肢の手術は伝達麻酔でも実施可能であるが、超音波ガイド下の伝達麻酔に付随するコストが保険算定できないことから、
結果的に全身麻酔が選択されるケースが圧倒的に多い。
仮に、麻酔が困難な患者の全身麻酔を避けて伝達麻酔で施行される手術が現在より100%増えるだけでも、大幅な減点効果
となる。
増点要素:増点分(24,300円×86,328回)+伝達麻酔増加分(26,000円×86,328回 )=4,342,298,400円
減点要素:麻酔が困難な患者の全身麻酔83,000円×86,328回=7,165,224,000円
その差額:-2,822,925,600円

備考

全身麻酔後の術後鎮痛、合併症対策などの医療費を削減できる効果は数値化が難しいが、全身麻酔を回避することによる医
療費抑制効果は上記に加えて期待できる。

医薬品:リドカイン塩酸塩1%、2%(10mlで82円、114円)、ロピバカイン塩酸塩0.75%(20mlで791円)
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機 医療機器:超音波診断装置
器又は体外診断薬
超音波用ゲル10円
(主なものを記載する)
ディスポーザブル滅菌済み神経ブロック針(超音波専用針)1,000円
エコープローブカバー 1,000円
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況

※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

1)収載されている

米国, CPB,CPT code 76942 (74.15 USD)
Ultrasonic guidance for needle placement(eg, biopsy, aspiration, injection, localization device),imaging
supervision and interpretation.
CPT codeは米国民間保険会社、メディケア、メディケイド等の支払い基準として用いられている。
http://www.aetna.com/cpb/medical/data/900_999/0952.html

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
⑭その他

d. 届出はしていない
特になし

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

日本ペインクリニック学会、日本区域麻酔学会、日本麻酔科学会

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Ultrasound guidance for upper and lower limb blocks (Review)
Lewis SR, Price A, Walker KJ, McGrattan K, Smith AF
Cochrane Database of Systematic Reviews 2015, Issue 9. Art. No.: CD006459.

4)概要

統計学的な検証を行った結果、超音波ガイドまたは超音波ガイドと他の技術を組み合わせて実施した場合、神経ブロックが
手術に適していると評価される可能性が高く、追加麻酔が必要になる可能性も低いことが示された。また、血管の偶発的な
穿刺などの合併症が少ないこと、超音波のみを使用した場合、神経ブロックの実施にかかる時間が短くなることが示され
た。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

超音波ガイド下神経ブロック
日本ペインクリニック学会治療指針検討委員会
ペインクリニック治療指針改定第6版(Ⅱ-6)2019年7月、22-24ページ

4)概要

目的とする対象物(神経,筋,関節裂隙など)を描出することができるため、正確に針先を到達させることが可能であり、
神経を標的とする場合にも神経を穿刺することなくその周囲に薬液を浸潤させることができる。また、その刺入経路にある
血管や神経などを確認することで血管損傷や神経損傷などの合併症を避けることが可能である。超音波ガイド下法は神経ブ
ロックの質を向上させ、穿刺時間や効果発現時間を短縮し、偶発的血管穿刺や神経穿刺のリスクを減少させる。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

日本の超音波ガイド下神経ブロックの進歩
小松徹、瀬尾憲正
日本臨床麻酔学会誌 2018年 Vol.38 No.1, 96-104.

4)概要

日本では2004年に簡便な超音波画像診断装置を用いて神経ブロックが試されるようになり、2007年に超音波区域麻酔研究会
が設立された。2014年に日本区域麻酔学会が設立されて以降、超音波ガイド下神経ブロックが広く使われるようになってき
た。

⑯参考文献1

⑯参考文献2

⑯参考文献3

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

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