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提案書14(2601頁~2800頁) (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

372201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

経皮的カテーテル心筋焼灼術(付加手技を伴う)
(単独肺静脈隔離術および単独肺静脈隔離術を除くもの)
日本不整脈心電学会
03循環器内科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

15心臓血管外科
関連する診療科(2つまで)
01内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

経皮的カテーテル心筋焼灼術(付加手技を伴う)
(単独肺静脈隔離術および単独肺静脈隔離術を除くもの)



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


K595 1
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択

5 新規特定保険医療材料等に係る点数
6 その他(1~5のいずれも該当しな
い)
「6


その他」を選んだ場合、右欄に記

該当する場合、リストから○を選択

術式精緻化のため、経皮的カテーテル心筋焼灼術(不可手技を伴う)の術式を2つに分岐

提案される医療技術の概要(200字以内)

付加手技を伴う経皮的カテーテル心筋焼灼術のうち、「単独肺静脈隔離術」は肺静脈隔離手技のみを施行する術式であり技術的難易
度はやや低い。一方で「単独肺静脈隔離術以外」は肺静脈隔離術以外の追加手技(心房内線状焼灼、複雑電位焼灼、ドライバー焼
灼、自律神経節焼灼、肺静脈外発火起源焼灼、低電位部位焼灼など)を施行した場合であり高度な技術を必要とする。心外膜アブ
レーションは、「単独肺静脈隔離術以外」に含まれる。

再評価が必要な理由

付加手技を伴う経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)は通常のアブレーションよりも技術的難易度が高く、現
在の診療報酬40,760点は外保連手術試案(S93-0218750単独肺静脈隔離術 56,594点およびS93-0218800単独肺静脈隔離術以外 83,847
点)を遙かに下回っている。そして近年、本技術は難易度の面から多様性を有するようになり診療報酬の面からは1つの技術として
扱うことが困難となってきたため、精緻化のために本技術を「単独肺静脈隔離術」と「単独肺静脈隔離術以外」の2つに分岐して増
点することを提案する。J-AB(カテーテルアブレーション全例登録研究)の結果より得られた平均術時間は、「単独肺静脈隔離術」が
約2.5時間、「単独肺静脈隔離術以外」が約4時間であったため(※追加エビデンス:参考文献2)、外保連試案から計算される両者
の診療報酬点数はそれぞれ56,594点および83,847点と算定される。 本手技で治療を行わない場合、心房細動患者は生涯にわたって
定期的な通院を行い、その検査や投薬には莫大な費用を要する。近年の各種報告において、心房細動カテーテルアブレーションが保
存的薬物治療と比して費用対効果に優れることが明らかになっている(※追加エビデンス:参考文献4,5)。以上の理由から本技術の
再評価が必要と考えられる。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):565,935円(単独肺静脈隔離術)、838,470円(単独肺静脈隔離術以外)
外保連試案2022掲載ページ:168-169ページ
外保連試案ID(連番):S93-0218750(単独肺静脈隔離術)、S93-0218800(単独肺静脈隔離術以外)
技術度:D, 医師(術者含む):3, 看護師:2, その他:2, 所要時間(分):150分(単独肺静脈隔離術)、240分(単独肺静脈隔
離術以外)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

従来の「付加手技を伴う経皮的カテーテル心筋焼灼術」は、心房中隔穿刺または心外膜穿刺を要する経皮的カテーテル心筋焼灼術で
あり、心房細動および心室頻拍・細動を対象として一律に40,760点の診療報酬となっていた。技術の進歩とともに本技術内の技術的
難易度の多様性が増加し、実際の人件費との乖離が明らかとなってきている。今回、精緻化のために本技術を「単独肺静脈隔離術」
と「単独肺静脈隔離術以外」の2つに分岐することを提案する。「単独肺静脈隔離術」は比較的早期段階の心房細動が対象であり、
肺静脈内心筋を左房から電気的に隔離する比較的シンプルな手技に対する技術料を外保連試案をもとに56,594点と算定する。「単独
肺静脈隔離術以外」はより進行した心房細動および心室頻拍・細動が対象となり、複雑な手技に対する技術料を外保連試案から
83,847点と算定する。 なお、現在の我が国における心房細動カテーテルアブレーション(総計約8万件)の中では、「単独肺静脈
隔離術」が約60%、「単独肺静脈隔離術以外」が約40%の症例で施行されている。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

K595 1

医療技術名

経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの)

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