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提案書14(2601頁~2800頁) (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図

「スリーブ状胃切除・バイパス術(腹腔鏡下)」について

【技術の概要】
・肥満症患者に対し腹腔鏡下に胃を切除し、十
二指腸空腸バイパスを行い、減量と共に合併疾
患、特に糖尿病を改善させる(一般的には、腹腔
鏡下スリーブバイパス術と呼ばれる)。
【対象疾患】
・6ヶ月以上の内科的治療によっても、十分な
効果が得られないBMI35以上の糖尿病を合併し
ている肥満症患者(先進医療の適応)。
・日本肥満症治療学会のアンケート調査によると
2014年にはわが国で50例以上施行されていた
が、スリーブ状胃切除術の保険収載によりその
後減少し、2022年1年間で19例施行された。した
がって年間対象患者は50名程度と推測される。

【既存の治療法との比較】
・わが国において、スリーブバイパス術は30㎏程
度の高い減量効果とスリーブ状胃切除術に比較し
より高い糖尿病の寛解効果が確認されている。
・ 3学会合同委員会のコンセンサスステートメント
では、ABCDスコアが5点以下または、インスリンを
使用している糖尿病には、スリーブバイパス術を
選択することを考慮することになった。
(kg) わが国におけるスリーブバイパス術の減量効果
40
30
20
10
0
術後 1年

2年

3年

4年

5年

6年

7年

わが国における肥満外科手術後の糖尿病の寛解率

・胃癌の多いわが国にRoux-en-Y胃バ
術式
総計 ABCDスコア6点以上 5点以下
スリーブ状胃切除術 81%
95%
62%
イパスに代わるメタボリックサージェ
スリーブバイパス術 86%
94%
80%*
リー(糖尿病に対する手術)として2007
*p<0.05
年に開発された。
【診療報酬上の取り扱い】
・韓国では2019年からスリーブバイパ ・K手術
ス術を含めたほぼすべての肥満外科 ・118,090点
手術がBMI30以上を適応として保険適 (K656-2腹腔鏡下胃縮小術と比較して同程度の難
用となった。
2637 易度であるが、手術時間は約1.7倍かかるため。)