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資料3-1 リツキシマブ(遺伝子組換え)[2.5MB] (43 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-168
特発性 CAD 13 例のうち 4 例(31%、CR 1 例、PR 3 例)で奏効を認めた。最大効果を認め
るまでの期間中央値は 3 ヵ月(範囲 1-5 ヵ月)であった。非奏効例の 1 例で本剤の再投与
が行われたが、奏効を認めず、別の 1 例では溶血が改善しヘモグロビン値の回復を認めた
ものの PR には至らず、本剤再投与(2 回投与)を行い溶血の消失を認めた。また、続発性
CAD の症例では、全例で骨髄の組織学的評価で CR 又は PR を認めた(有効性の評価が非
奏効の症例も含む)

奏効を認めた 9 例中 6 例で追跡期間の 48 週間のうちに再発を認め、奏効期間中央値は
6.5 ヵ月(範囲 2-10 ヵ月)であり、奏効を維持していた 1 例(PR)は 48 週時の最終観察以
降も奏効を維持し、残りの 2 例(いずれも PR)は奏効を認めた 14 ヵ月後に再発を認めた。
本剤の忍容性は良好であり、重症の infusion reaction は認めなかった。8 例で発熱、咳嗽、
頭痛、悪心、下痢、振戦又は眩暈を認めたが、全症例が対症療法なく治癒した。また、3
例で生理食塩水注入時の低血圧を認めた。治療の中止が必要となる症例は認められなかっ
た。
2)CAD を対象としたリツキシマブの有効性及び安全性を確認する臨床第 II 相試験(英国
診療ガイドライン引用文献)31)
CAD 患者に対する本剤の有効性と安全性を確認する多施設共同(ノルウェーの 10 施設)

臨床第 II 相試験が実施され、2001 年 10 月から 2003 年 5 月に被験者 27 例が登録された。
慢性溶血を認め、寒冷凝集素力価が 64 以上及び直接クームス試験の典型的なパターン
(C3 強陽性、IgG 陰性又は弱陽性)を示し、治療を要する臨床症状(貧血、レイノー症状)
を認める CAD 患者を対象とした。また、血清中の IgMκ バンドと骨髄中の CD20+κ+のクロ
ーナルな増殖により定義される CD20+κ+のクローナルなリンパ増殖による血清又は骨髄異
常を確認した。なお、続発性 CAD 患者は除外した。
本剤は 375 mg/m2 を週 1 回、4 回投与し、治療開始から 3 ヵ月以内に効果を認めない場合
や試験中に再発を認めた場合には、本剤(375 mg/m2 を週 1 回、4 回投与)とインターフェ
ロン(IFN)(500 万単位を週 3 回、20 週間)の併用療法を実施した。
有効性評価の定義について、CR は貧血及び溶血の徴候を認めず、臨床症状が消失し、モ
ノクローナル血清タンパクを認めず、骨髄組織検査でクローナルなリンパ増殖を認めない
場合とし、PR はヘモグロビン値が 20 g/L 以上安定的に上昇又は正常化し、血清 IgM が 50%
以上減少又は正常化し、臨床的な症状が改善し、輸血の離脱が可能な場合とし、CR 及び
PR に該当しない場合は非奏効とした。
27 例に 37 コースの本剤治療が実施された。18 例が女性、平均年齢が 71 歳(範囲 51-91
歳)
、12 例が未治療で、10 例で 1 種類の治療が実施されており、5 例で 2 種類以上の治療
が実施されていた。ベースラインのヘモグロビン値中央値は 82 g/L(範囲 62-123)
、IgM 値
中央値は 5.0 g/L(範囲 0.6-51.7)
、寒冷凝集素力価(4℃)中央値は 6,000(範囲 64-256,000)

骨髄の κ/λ 比中央値は 8.4(範囲 4.7-77.0)であり、リンパ形質細胞性リンパ腫が 15 例、辺
縁帯細胞リンパ腫が 2 例、小リンパ球性リンパ腫(B 細胞)が 2 例、非特異的でクローナ

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