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令和6年度 結果報告書(令和7年5月14日掲載) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40123.html
出典情報 緊急避妊薬のスイッチOTC化に係る環境整備のための調査事業 結果報告書(5/14)《厚生労働省》
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事業内容



令和5年度事業の結果(概要)

令和5年度報告書は厚生労働省ホームページで公表されており、ここでは結果概要
のみを記載する( https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40123.html )。
 2023 年 11 月 28 日~2024 年 1 月 31 日の販売実数は「2,181」。都道府県により販売
数量にばらつきがあり、東京・神奈川では 200 超を販売していたものの、山口・島
根・山形・秋田・青森では1桁の販売数であった。
 年末年始を挟んだものの、協力薬局への来局時期及び曜日について大きなばらつき
は見られなかった。また、来局時間に関しては、概ね8時から 21 時に集中してお
り、それ以外の時間帯(21 時から8時まで)での来局は全体の 1.5%程度だった。
 服用者アンケート調査では、「薬剤師の対応」「説明のわかりやすさ」「プライバシ
ーへの配慮」への満足度は高い一方で、「支払った費用」の満足度は低い傾向にあ
った(本研究では7~9千円の範囲内で各薬局において設定)。ただし、この傾向
は医師の処方を受けた者でも同様に見られた。
 服用者アンケートの回答者のほぼ全員が、薬剤師からの説明を「よく理解できた」
と回答したが、連携産婦人科医に対して実施した事後アンケートにおいては「薬剤
師の説明を理解していない」との回答が1件含まれていた。
 服用者アンケート調査での、「今後、緊急避妊薬の服用が必要になったらどうした
いか」との設問には、約8割の者が「医師の診察を受けずに、薬局で薬剤師の面談
を受けてから服用したい」と回答した。
 協力薬局に対する「緊急避妊薬(ECP)販売に係るチェックリスト」の評価では、
約9割が「容易に可否判断ができた」と回答した一方で、「妊娠の可能性」の判断
に関する項目を改善すべきとの回答が約半数があった。また、服用後3~5週間後
に実施した服用者アンケートにおいて「産婦人科を受診した」と回答した者は
14.4%であり、本剤を服用後に産婦人科を受診しない方が多数いることが確認され
た。
 協力薬局で発生した事象として「薬局の事情で公表した営業時間内に販売できない
ことがあった」との回答が一定程度報告された(40 薬局)が、その半数以上が「研
修を受けた薬剤師の不在」を理由に挙げていた。

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