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提案書16(3000頁~3199頁) (63 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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既収載申請医療技術名:唾液等飛沫による感染防止と患歯隔離のためのラバーダム防湿加算
【概 要】
歯内療法及び充填処置の際に、従来のラバーダム防湿法の施術目的に加え、
感染症等の蔓延を防止するために、スタンダードプリコーションの一環とし
て口腔と患歯ならびに診療室環境を隔離することを目的に、算定の再評価が
必要と考える。

治療状況

新たに再評価が必要な理由
ラバーダム防湿法は、患歯を口腔内の唾液等からの隔離する無菌的処置
の代表的な技術である。また器具や薬品等の落下防止、誤飲、誤嚥等の偶
発事故を防ぎ、安心で安全な医療を遂行するための技術でもある。
本技術は、学部教育やOSCE課題にも取り入れられている基本的技術であ
るが、平成20年に基本診療料に包括化された。
今回は従来の目的に加え、歯内療法及び充填処置の際に実施することで、
感染症等に対するスタンダードプレコーションの一環として、口腔内の唾
液、浸出液、血液等から患歯ならびに診療室環境の隔離を行い、歯科医療
機関における感染症等の蔓延を防ぐために、改めて再評価が必要と考える。

歯内療法処置時

充填処置時

診療報酬上の区分: I 処置、 新規導入処置加算
対象疾患名:歯髄炎、根尖性歯周炎、う蝕症、 歯の破折、咬耗症、摩耗症
口腔内と患歯、診療室環境の隔離

年間対象者数/実施回数:9,641,916 人/回
有効性
修復処置におけるラバーダム防湿法の感染抑制効果に関して、細菌培養法
を用いた研究結果では、ラバーダム防湿実施により口腔内からの感染に対し
て70~99%の抑制効果が認められた。
(JADA, 1989 (119) 143-144.)
ラバーダム防湿の利点は、隔離と交差感染防止、器機の落下防止、効率的
治療の遂行であり、とくに歯科医師及び歯科衛生士等の医療関係者がエアロ
ゾルを介した感染症(AIDS、肝炎、肺炎等)から保護されることである。
(Eur j Dent, 2019 (13) 452-453.)

使用器材

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