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提案書16(3000頁~3199頁) (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

日本歯科放射線学会が主体として発刊している歯学部学生教科書に本手法の具体的方法は掲載されている。16か国の国際共
同研究からは、パノラマX線写真で歯科放射線科医が十分に骨粗鬆症の評価能力を有していることは判ったため、専門医は
評価可能である。ただし専門医も試験による確認は必要となる。それ以外の歯科医師は十分な訓練と試験による歯科放射線
学会の認定を要する。
技術習得のために1時間の講習と2時間の実習を実施する。これで評価指標を正確に把握できることは既に田口らが、一般
開業歯科医師を対象に証明済みである。
歯科放射線専門医は十分な評価能力を有しているが、認定を受けた開業歯科医師も同等の能力を得ることが可能である。こ
の場合、これまでの田口らの検証から、経験年数は影響はしないことが示されている。
2021年の日本歯科放射線学会のガイドラインにも表記されているように、日本歯科放射線学会の認定を受けた歯科医師が配
置されていれば、歯科医院での骨粗鬆症疑い患者評価に問題はない。

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

日常の歯科治療で用いられるデジタルパノラマX線写真を利用するので、新たなリスクはない。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題なし

⑩希望する診療
報酬上の取扱い
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
その根拠


100
パノラマX線画像による顎骨の脆弱性を診断し,文章にて情報を提供するため

区分

区分をリストから選択

番号
技術名

特になし
特になし

具体的な内容

特になし

特になし

増(+)

プラスマイナス

予想影響額

予想影響額(円)

15,000,000円

その根拠

令和社会医療診療行為別統計から推定し、65歳以上の約500万枚が評価対象で、30%が骨脆弱度が上昇してると推計し,5千
施設が実施し,その10%の1万5千人が医科に情報提供されると推定した。

備考

医科の観点からは、4520万人の95%が骨粗鬆症(骨量減少含む)の場合、最新のデータでは1000人当たり9名が大腿骨骨折
を起こすため、1710名が大腿骨骨折を起こす。大腿骨骨折関連医療費は1人150万円である。歯科からの情報提供で、1万
5千人のうち10%の1500人の骨折が予防できたとすると骨粗鬆症に関連した医療費は約22億円の減額が予想される。

⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
デジタル式歯科用パノラマ・断層撮影X線装置
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

特になし
d. 届出はしていない

⑭その他

特になし

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

特になし

Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod. 2000 Oct;90(4):518-24.

4)概要

パノラマエックス線写真上の下顎骨皮質骨形態および厚みが骨粗鬆症性骨折と関連を有するかについて、軽度~中等度およ
び高度の皮質骨の骨粗鬆化を有する対象者で約2倍および約8倍、骨折リスクが高かった。

2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称

⑯参考文献3

2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

⑯参考文献4

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者

⑯参考文献5

Case-control study on self-reported osteoporotic fractures and mandibular cortical bone.
Bollen AM, Taguchi A, Hujoel PP, Hollender LG.

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

1)名称
⑯参考文献2

デジタル式歯科用パノラマX線装置

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

⑯参考文献1

および

3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

Validation of dental panoramic radiography measures for identifying postmenopausal women with
spinal osteoporosis.
Taguchi A, Suei Y, Sanada M, Ohtsuka M, Nakamoto T, Sumida H, Ohama K, Tanimoto K
AJR Am J Roentgenol. 2004 Dec;183(6):1755-60.
日本人女性におけるパノラマエックス線写真上の下顎骨皮質骨形態による骨粗鬆症スクリーニングの感度および特異度は約
87%と約64%であり、医科で広く用いられている質問票ベーススクリーニング法と同等のものであった。

Observer performance in diagnosing osteoporosis by dental panoramic radiographs: results from
the osteoporosis screening project in dentistry (OSPD).
Taguchi A, Asano A, Ohtsuka M, Nakamoto T, Suei Y, Tsuda M, Kudo Y, Inagaki K, Noguchi T,
Tanimoto K, Jacobs R, Klemetti E, White SC, Horner K: OSPD International Collaborative Group.
Bone. 2008 Jul;43(1):209-13.
パノラマエックス線写真上の下顎骨皮質骨形態分類は16か国から参加した60名の歯科医師が診断した場合でも感度および特
異度は高かった。

Mandibular bone changes in 24 years and skeletal fracture prediction.
Jonasson G, Sundh V, Hakeberg M, Hassani-Nejad A, Lissner L, Ahlqwist M
Clin Oral Invest 2013 Mar;17(2):565-72.
約1000名の女性を対象に後ろ向きに24年間追跡検証した結果、パノラマエックス線写真上の皮質骨形態指標が正常である女
性に比して、高度の皮質骨の骨粗鬆化を有する女性で約5倍、骨折のリスクが高かった。
Clinical guidelines for the application of panoramic radiographs in screening for osteoporosis
Taguchi A, Tanaka R, Kakimoto N, Morimoto Y, Arai Y, Hayashi T, Kurabayashi T, Katsumata A, Asaumi J; Japanese
Society for Oral and Maxillofacial Radiology.
Oral Radiol. 2021 Apr;37(2):189-208.
1994年から2000年までに世界で報告された全論文について調査し、パノラマX線写真を用いた骨粗鬆症スクリーニングに関
する診療ガイドラインを策定した。

※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。

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