よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書16(3000頁~3199頁) (50 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

1987年にCAD/CAMシステムとしてCerecⅠが発売され,デジタル印象を行う口腔内スキャナーが装備され,口腔内の窩洞ある
いは支台歯をデジタル処理するCAD装置とそのデータを処理し,ミリングシステムをもつCAM装置が一体化されていた.当初
はポーセレンの切削であったが,近年様々な製品が発売され,CADシステムとCAMシステムが一体化の製品と分離したものが
発売されてきている.令和4年から多くの高強度ハイブリッドレジンブロックを用いたCAD/CAMインレーが保険導入され物
性による分類分けで小臼歯部あるいは条件はあるが大臼歯にも算定可能となった.光学印象法はCAD/CAM装置の一体型ある
いは分離型であっても模型あるいは直接口腔内でCAD装置を用いて行うことができるシステムを用いて行うため,すでに全
部冠と同様にインレーに対しても応用できるシステムである.難易度としては,装置に扱いに熟練する必要があること,装
置が高価であることであろう.
通常の歯科医療施設で対応できるが,CAD/CAM機器の保有またはその機器を有する歯科技工所との連携が必要である.

通常の歯科治療施設で対応でき,治療する歯科医師と介助の歯科衛生士あるいは歯科助手で対応できる.
う蝕治療のガイドライン(第2版詳細版,特定非営利活動法人日本歯科保存学会編,2015)及びCAD/CAM機器の使用マニュア
ルに沿った使用の順守が必要である.

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

使用機器は薬事承認済みであり,すでに保険診療において既収載の機器を使用することができ安全性に問題はない.

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

特になし

⑩希望する診療
報酬上の取扱い

関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

90点(1歯につき)

その根拠

口腔内スキャナーの購入費用および使用に熟練を要するために,CAD特殊印象として試算し,提案する.

区分
番号
技術名


003-1,006-1
印象採得1歯冠修復,咬合採得1歯冠修復

具体的な内容

口腔内スキャナーを用いて成形歯冠修復を行う場合にデジタル印象採得および咬合採得が可能であるため従来型の印象材お
よび咬合採得材を用いる技術の減点が可能である.デジタルデータを保存することにより技工所とのデジタル通信が可能で
ある.

プラスマイナス
予想影響額(円)

予想影響額



妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

増(+)
204,416,640

その根拠

令和3年社会医療診療行為別統計令和3年6月審査分より,レジンインレー(複雑)の算定件数(27,381件)及び金属歯冠
修復インレー(複雑なもの)(修復部位:前歯・小臼歯・大臼歯)・(使用材料:金銀パラジウム合金,銀合金)の算定件
数(476,090件)でそれぞれ連合印象法が用いられていると推定し,それぞれ12カ月を乗して,総年間算定件数とした.ま
た,咬合採得も同数の算定件数が該当すると推測した.これらの総年間算定件数からCAD/CAMインレーのための光学印象法
が用いられると想定される件数はレジンインレーではその30%,金属歯冠修復インレーではその43%(同統計より,全部金
属冠の請求件数とCAD/CAM冠請求件数の割合から算出した)と推測してその合計2,555,208が対象回数になると推定算出し,
それぞれに連合印象採得点数(64点)と咬合採得点数(18点)を合算して推定件数に乗して合計点数を求め,さらに10円を
乗して減点可能な金額を算出した.そして,希望点数(90点)に対象回数を乗して,10円をさらに乗して,減点可能な金額
から希望金額を減じて予想影響額を算出した.

備考

光学印象法を用いることによる従来の印象材,石膏模型材,咬合採得材の消毒剤費用および廃棄時の医療廃棄物に係る費用
は予想影響額に含まれてはいない.すなわちさらに減額が可能となる.

⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
光学印象法に用いる医療機器は薬事情報欄に記載する.
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

2)調べたが収載を確認できない

なし

⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

CADのスキャンで作られたモデルと石膏模型の精度にあまり違いはなかった.

1)名称

Influence of Scanning Strategies on the Accuracy of Digital Internal Scanninng System.

2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Ender A, Mehl A.
Int. J. Comp.Dent. 16(1):11-21. 2013.

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

⑯参考文献3

⑯参考文献4

特になし
歯科用CAD/CAMによる修復法
千田彰,宮崎眞至,林美加子,向井義晴,斉藤隆史 編
第7版保存修復学(2022年1月20日発行,医歯薬出版株式会社,東京)(P216-224)
光学印象の利点として,印象材,石膏模型が不要であり,リアルタイムで窩洞など口腔内の状態を確認でき,情報の劣化が
なく模型の保存スペースが不要であり,三次元願望データ,CTデータ,顎運動データなどの他のデータと融合して分析が可
能であるとしている.
The effct of preparation designs on the marginal and internal gaps Cerec3 partial ceramic crowns
Deoggyu Seo, Youngah Yi, Byoungduck Roh
J. Dent. 37(2009),347-382.(該当ページ;P381Conclusion)
Cerec systemを用いて,口腔内スキャンによる3D画像技術によって,3つの窩洞形態によるインレー体の窩洞壁との
ギャップの違いを比較検討して,咬頭被覆型よりも単純型のほうがギャップは少なかったとしている.
Digitization of simulated clinical dental impressions:Vertual three-dimensional analysis of exactness
Anna S.K. persson, Agneta Oden, Matts Andersson, Gunilla Scadborgh-Englund
Dent Mater 2009, 25, 929-936.(該当ページ:P929Abstract, P936Conclusion)

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

⑯参考文献2

d. 届出はしていない
医療廃棄物の増加は,医療界のみならず社会的問題として取り上げられることが多くなってきている.後世の日本人に負の
遺産としての医療廃棄物を残さないようにすることは医療者として重要な使命であると考えている.また,口腔内に起因す
る新型感染症の拡散防止に役立つ医療技術である.

⑭その他

⑯参考文献1

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

3049