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提案書16(3000頁~3199頁) (192 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

441102
前歯部に対する固定性暫間補綴装置
公益社団法人

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

日本補綴歯科学会
37歯科・歯科口腔外科
00なし

関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
「実績あり」の 度)
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
追加のエビデンスの有無

提案される医療技術の概要
(200字以内)


リストから選択

有無をリストから選択

前歯部1歯欠損症例の欠損部位へ前歯部テンポラリークラウン用レジンシェルをポンティックとして使用し、健全な隣在歯
表面に接着性レジンセメントにて接着する固定性の暫間補綴装置である。直接法であり印象等の診療行為および技工作業が
ないことから診療回数は1回のみである。支台歯には歯冠形成を行わないため、患者への負担が少ない。

文字数: 157
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

MT

本技術は、抜歯により前歯1歯欠損となった症例において、抜歯窩の治癒までの期間の審美性を担保するために、暫間的に
固定性補綴を行うものである。前歯1歯抜歯後はブリッジによる欠損補綴が選択されることが多いが、抜歯窩の治癒までは
歯冠形成や印象採得を行うことが出来ない。特に、隣在歯が健全歯の場合は暫間補綴装置の作製が困難である。このような
症例に対し、新たなブリッジに着手するまでの期間、前歯部テンポラリークラウン用レジンシェルをポンティックとして両
隣在歯の表面に接着性レジンセメントにて接着する。前歯部の欠損は、短期間といえども患者のQOLを著しく損なうため、
本技術を提案する。

文字数: 285
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

MT(上顎中切歯を除く切歯1歯欠損で隣在歯1歯が健全な症例で、支台歯はエナメル質が十分に残存した生活歯であるこ
と。永久歯列完成後であること。)

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

欠損部位の幅径および対合歯との咬合を確認し、前歯部テンポラリークラウン用レジンシェルを削合、常温重合レジンにて
形態を整え研磨する。支台歯となる隣在歯の表面にリン酸処理等の適切な処理を行い、接着性レジンセメントにて装着す
る。実施頻度は、前歯1歯欠損症例で隣在歯にう蝕が認められない健全歯がある症例が対象であるため少ない。治療回数は
処置当日の1回のみである。脱離および破損した場合は修理で対応する。

③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)

区分



番号

M000、M003 2-イ(1)、M006 2-ロ(1)、M018 1-イ、M021、

医療技術名

補綴時診断料(1装置につき)、印象採得 欠損補綴(1装置につき)単純印象 簡単なもの、咬合採得
につき) 有床義歯 少数歯欠損、 有床義歯 局部床義歯 1歯から4歯まで、線鉤(1歯につき)

既存の治療法・検査法等の内容

少数歯局部義歯

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

研究結果

③少数歯欠損局部床義歯の装着と比較して、直接法による補綴であることが大きな特徴である。また、金属鉤を用いないた
め、審美性が高い。創傷部に接しないため治癒を阻害せず、装着感も良い。本技術は顎堤の治癒まで機能しうることを目的
としており、長期的な耐久性を必要としない。必要とする臨床的耐用期間は固定性最終補綴装置装着までであるが、審美性
が重要視される前歯部を対象とすることから、長期間本装置を使用することはなく、耐用期間は長くても2〜3ヶ月程度と
思われる。
当技術に対する総説(N. Tanoue et al.: Direct bonded fixed partial denture with an artificial denture tooth as
a pontic. Japanese Dental Science Review, 57: 154-157, 2021.)にて、臨床で頻用されている技術であること、長期間
使用している例もあり、特段の問題が生じないことが報告された。
4

ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性

欠損補綴(1装置

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

※患者数及び実施回数の推定根拠等

ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の
特に問題ない
改訂の見込み等を記載する。)
16,173人
16,173回
令和3年社会医療診療行為別統計6月審査分の「装着 欠損補綴 ブリッジ 支台歯とポンティックの数の合計が5歯以下
内面処理 加算2加算」「同50/100加算」の実施件数合計3,593件の半数の1,797歯が前歯と仮定した。更に半数が1支台歯
のみに接着リテーナーを用いるコンビネーションタイプであったとすると、少なくとも1歯に接着リテーナーを用いる接着
ブリッジ数は1,348件/月とした。
1,348件×12=年間16,173件 年間対象患者数は実施件数と同じとした。

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